ドラマ『キャスター』第9話の感想
阿部寛さんの覚悟がにじむまなざしに引き込まれた
進藤がキャスターとしての覚悟を決めていく過程、阿部寛さんの演技が本当に迫力あった。怒りや焦りを押し殺して、静かに燃える感じの表情がすごくリアルで、特にスキャンダルに向き合う場面では、顔つき一つで「職を賭けても真実を伝える」っていう信念が伝わってきて、ドキッとしたよ。
高橋英樹さんの重みのある一言に背筋が伸びた
国定の「幕引き」を示唆する言葉、ほんとに重たくて、でもそれがすごく自然で…高橋英樹さんの演技って説得力がすごいんだよね。厳しさの中に進藤への情も見えるような、あの絶妙なバランスがたまらなかった。声のトーンや目の動き一つで空気をピシッと変えられる存在感がさすがだったな。
音尾琢真さんの静かな葛藤が胸に沁みた
山井が自分の父の死と向き合うところ、音尾琢真さんの表情が本当に切なかった。感情をむき出しにしないのに、ぽつぽつ話す言葉や、俯いた顔から心の中のぐちゃぐちゃが伝わってきて、思わず泣きそうになった。抑えた演技の中にリアルな葛藤が見えて、すごく心に残ったよ。
山本學さんの佇まいに深い余韻を感じた
和雄を演じる山本學さん、出てくるだけでその人が何かを抱えてきたってわかるような雰囲気があって、すごかった。もう亡くなってる設定なのに、私物や手帳に宿る存在感が生きてるみたいで、回想にちょっとでも映るだけで胸がキュッとなった。声じゃなくて存在で語る演技ってこういうことなんだなって思った。
山口馬木也さんの影を背負った演技に引き込まれた
進藤の父・哲として登場した山口馬木也さん、画面に映るたびに不穏さと哀しさが混ざってて目が離せなかった。セリフの少なさが逆に想像をかきたてる感じで、一言一言に深みがあったし、目線や表情の動きに過去の重さを感じたよ。過去の人物をここまで印象づける演技、すごく響いた。



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