『HEART ATTACK』第5話の感想

ウミンを演じる寛一郎くん、ただの裏切り者じゃないってすごく伝わってきた。劉との関係に引き裂かれながら、心を殺してエマを売るその決断、目の奥にある苦しみが本当にリアルだったの。言葉少なでも感情がにじみ出る演技、息をのむほどだったよ。

エマが連行されるときの三浦透子ちゃん、あの静かな叫びみたいな表情に心を持っていかれた。悲しみと怒りと、どうしようもない絶望をすべて抱えてるのに、あくまで強くあろうとする姿が痛々しくて。涙をこらえる顔にこっちも泣きそうになった。

公子役の西田尚美さん、現在と過去を演じ分けるのが自然で、昔の葛藤が今の言動に繋がってるのが一瞬でわかる演技だった。若い頃の理想と現実のギャップを静かに表現するあの空気感、さすがベテランだなって唸っちゃった。

劉を演じる岸谷五朗さん、セリフの一言一言が重くて、あの人がいるだけで空気が変わるの。ウミンに信頼させておいて、平然と人を切り捨てそうな冷酷さがゾクッとするほどリアルで、見てて背筋が伸びる感じだった。

陽毬を演じた阿部久令亜ちゃん、登場シーンは短かったけど、本当に印象に残った。小さな体で精一杯想いを届けようとする姿、自然体なのに感情がぎゅっと詰まってて、子役とは思えないほどの存在感。あの目、忘れられない…。