『舟を編む 〜私、辞書つくります~』第9話の感想
見つけてしまった“穴”がもたらす重さ
みどり(池田エライザさん)が「大渡海」に足りない言葉を見つけた瞬間、その表情には焦りだけじゃなく、責任を背負う決意の色があった。たった一つの抜けが、完成間近の辞書全体を揺るがす――その現実がずしんと響く。
地獄のような作業が生む絆
100万枚の用例採集カードを全て見直すという、聞くだけで倒れそうな作業。それでも馬締(野田洋次郎さん)や西岡(向井理さん)、天童(前田旺志郎さん)たちが肩を並べる姿には、不思議な熱さがあった。単なる仕事仲間以上の結束が、言葉を守る力に変わっていくのが見える。
静かな時間に潜む切なさ
松本先生(柴田恭兵さん)の病の知らせは、嵐の中でふと差し込む静かな雨のようだった。そのシーンの余韻は、作業場の喧騒とは別の意味で胸に残る。知ってしまっているからこそ、あの瞬間のやり取りを思い出すと胸が締め付けられる。
“穴のあいた舟”にしないという誓い
刊行発表会の準備が進む裏で、ひたすらカードをめくる手の動き。その単調なはずの光景に、これまでの時間と想いが詰まっているのがわかる。誇りと執念が同居するこの回は、見終わった後も長く心に響いた。
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