「良いこと悪いこと」第2話の感想|“あの場面”が頭から離れない夜に【ネタバレなし】

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静かな夜の違和感

リーダーだった高木将(間宮祥太朗さん)と、かつてのクラスメート猿橋園子(新木優子さん)。
顔が塗りつぶされた卒業アルバムをめぐって、少しずつ“誰かの恨み”に近づいていく流れが、本当に息が詰まるほどだった。
22年ぶりに掘り起こされたタイムカプセルから始まるこの物語は、再会の瞬間からすでに何かが壊れてるような静けさがあって。
第2話では、その“静けさ”が一気に現実味を帯びてきた気がした。
園子ちゃんとの距離感も、どこか張り詰めていて、信頼と疑念の間をふらふらしているような感じ。
あの目線のやり取り、忘れられない。

“絵”という鍵が開くドア

被害に遭った友人たちが描いた“将来の夢の絵”。
それが事件の手掛かりになっているっていう構成がすごく不気味だった。
武田敏生(水川かたまりさん)の“空を飛ぶ絵”、桜井幹太(工藤阿須加さん)の“消防士の絵”。
本来なら未来への希望だったものが、今は“罰”のように使われているのが、皮肉で怖い。
“夢”が“呪い”に変わる瞬間って、こういうことなのかも。
見ている間ずっと、絵が光に浮かび上がるあのシーンが頭から離れなかった。

信じられる“味方”は誰?

中島笑美(松井玲奈さん)の登場で、空気がガラッと変わった。
ニコニコしてた“ニコちゃん”の裏に、どんな感情が隠れていたのか。
園子ちゃんへの謝罪の言葉、その奥にある重さが妙に引っかかった。
笑顔の下で、何かが崩れてるような不安定さが見えて、ただの再会じゃないことがわかる。
高木くんと園子ちゃんが手を組む場面も、“共犯”なのか“信頼”なのか、見ていて息を呑んだ。
静かに流れるあの時間の中で、誰が本当の敵なのか全然わからなくなる。

予感と恐怖のはざま

“このクラスの誰かが恨んでいる”という園子ちゃんの言葉。
その一言が、まるで冷たい風みたいに心の奥を撫でてきた。
クラスメートの誰もが怪しく見える中、タイムカプセルと絵を使える人物っていう条件が、恐ろしいほど現実的で。
一瞬の沈黙や、視線の交わりにさえ意味があるような気がしてならなかった。
ラストの“あの場面”、あれはもう、心臓が止まりそうになった。
見終わったあともしばらく動けなくて、夜になってもまだ余韻が残ってる。
思い出すたびに息が詰まる感じ。

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