此元和津也さんの新作に期待が高まる
『オッドタクシー』で社会現象を巻き起こした此元和津也さんが、今度は完全オリジナルの脚本で挑む最新作。
独特のテンポ感ある会話劇と、張り巡らされた伏線で視聴者を翻弄してきた此元さんだからこそ、今回も“考察必須”の作品になる予感がする。
舞台が小さなバーガーショップという日常的な空間でありながら、そこに漂う不穏さが物語をどんどん引き締めていきそう。
「普通の会話だと思ったら後に重要な意味を持つ」そんなシーンが、今回も散りばめられているのではないかと期待が膨らむ。
青春群像劇とミステリーを掛け合わせることで、よりリアルで切なく、美しい人間模様が描かれるのではないか。
8人の若者たちが織りなす“揺らぎ”に注目したい
舞台は、街の小さなバーガーショップ“シナントロープ”。
都成剣之介くん（水上恒司）が、同僚の水町ことみさん（山田杏奈）に密かに想いを寄せるところから物語は始まる。
明るい木場幹太くん（坂東龍汰）、真面目な里見奈々さん（影山優佳）、漫画家志望の田丸哲也くん（望月歩）、エキセントリックな室田環那さん（鳴海唯）、不気味な新人・志沢匠くん（萩原護）、夢を追う塚田竜馬くん（高橋侃）。
8人それぞれが持つ秘密や欲望が、友情や恋愛を揺るがし、やがて事件へとつながっていく。
「何が本当で、何が嘘なのか」という問いが毎週投げかけられる中で、視聴者は登場人物を信じるべきか疑うべきか、選択を迫られることになるかもしれない。
不可解な強盗事件が日常を歪ませる
バーガーショップで起きた一件の強盗事件。
それがきっかけで、彼らの関係性は少しずつほころび始める。
ただのバイト仲間として過ごしていた日常が、一瞬にして不穏な空気に包まれる。
事件の裏には誰かの嘘や裏切りが隠されているのかもしれない。
「犯人は誰なのか」だけでなく、「なぜ事件が起きたのか」という動機もまた、視聴者の心を掴んで離さないテーマになりそう。
友情、恋愛、夢や絶望が複雑に絡み合う中で、都成くんの選択が未来を大きく左右していくのではないか。
キャスト陣の演技にも大きな期待
水上恒司くんは、テレ東ドラマ初出演にして初主演。
これまでの映画で見せてきた繊細な表現力を、等身大の大学生という役でどう発揮するのかが楽しみ。
山田杏奈さんは、可憐さと芯の強さを併せ持つ役柄が多い俳優。
今回の水町ことみさん役では、秘密を抱えた複雑な感情をどう演じるのか注目したい。
さらに坂東龍汰くんや影山優佳さん、望月歩くんなど、個性派かつ実力派の若手が勢ぞろい。
群像劇として、それぞれのキャラクターにスポットが当たる瞬間が必ずあるはずで、その化学反応が見どころになりそう。
まとめ
小さなバーガーショップを舞台に、8人の若者たちの恋愛や友情、裏切りや葛藤が描かれる『シナントロープ』。
不可解な強盗事件をきっかけに歪んでいく日常は、緻密な会話劇と伏線で織り上げられ、毎回視聴者を考察の渦へと引き込んでいきそう。
青春のきらめきと不穏なミステリー、その両方を同時に味わえる作品になる予感がする。
月曜の夜、現実を忘れてこの世界に浸りたくなる人は多いはず。
放送日：2025年10月06日（月）
放送時間：23時06分～
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