3年前に突然別れを迎えた由宇(葵わかなさん)と真央(神尾楓珠さん)。
その頃、まったく別の場所で野北(白洲迅さん)と郁子(市川由衣さん)が出会っていたという構図。
この「知らない時間」が描かれることで、同じドラマの中に並行して流れている“別の物語”に胸がざわついた。
野北と郁子――異なる生き方の衝突と共鳴
野北は調和を選び、郁子は自由を貫く。
正反対のふたりが、意気投合するシーンはいきなり鮮やかで、その胸の高鳴りがこちらにも伝わってくる。
でも同時に、郁子の“ふらり現れる”姿に野北の揺れ動く内面が映されていて、「惹かれるけれど離れたい」という感情が胸に刺さった。
由宇の決意と真央との再接近
3年止まったままだった由宇の恋心。
真央との関係にケリをつけ、先に進もうとする由宇の覚悟が、その言葉以上に重かった。
プロジェクト会議中のスムーズなやりとりから、飲み会後の手帳を取り出す真央のあの場面まで、緊張と切なさが交錯してて、見る側も一緒に息を整える必要があった。
重なり合う“終わり”と“始まり”の気配
「出会えてよかった」でも「出会わなければよかった」と思う野北の言葉。
あれだけで、この回がただの恋愛ドラマじゃなくて、人の記憶と選択を揺らす物語だと感じた。
登場人物たちがそれぞれに踏み出そうとしてる。だけど、その足取りは軽くない。
“終わり”があるからこそ、“今”が切実になる。そんな思いがじんわりと伝わってきた回だった。
今回、心に残ったのは「手帳を取り出す真央の手の震え」。
それが意味するものを、無意識に探してた。
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