「そこから先は地獄」第4話の感想|“地獄の蓋”を開けた夜に【ネタバレなし】

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抱きしめたのに拒まれた瞬間

莉沙(井桁弘恵さん)が、ジムで涼(豊田裕大さん)を思わず抱きしめたあの瞬間。
「帰らない選択、してみませんか?」という言葉の甘さと不安が、一気に胸を締めつけた。
でも涼くんが「僕は…凪ちゃんを愛してます」と言ったとき、静かな絶望が画面から溢れていた。
その場面を見て、”私だったら”って思ってしまう自分がいた。

影の中で囁き始めたもう一人の女

涼くんと関係を持っていた奏子(奈月セナさん)の登場。
医師家系の夫・将也(小久保寿人さん)との関係に冷え切っていた彼女が、既婚者アプリで妊活を試みてたっていう設定。
「どんな種だって構わない」って呟くあの緊張感。
莉沙ちゃんが何も知らずにジムに向かうあの背後で、もう一つの計画が静かに動き出していた。
その二重構造に、ゾクリとした。

夫の不倫、妻の暴力、誰も救われない輪の中で

莉沙ちゃんの夫・高久(落合モトキさん)が以前アプリ出会いの相手だと気付いた奏子。
「涼と親しげにしてる莉沙が気に入らない」っていうあの嫉妬と怒りの混ざり合い方が、画面越しに伝わってきて。
凪子(山崎紘菜さん)のDVも含めて、誰が被害者で誰が加害者なのか、痕跡がどんどん曖昧になっていく。
“正しい愛”ってどこにあるんだろう、その問いが浮かんだ。

“地獄の蓋”が開いたあとに残ったもの

第4話を見終わったあと、莉沙ちゃんのスマホに届いたあのメッセージが、画面の向こうで震えていた。
何も知らないまま進んでいた彼女が、徐々に“地獄”の入口に立たされていることに気づく瞬間。
その瞬間を共有してしまった自分も、ちょっとだけ怖かった。
この物語、誰も安全じゃない。
見終わった今、ひとりでベッドに横になっても、どこかで“蓋が開いてしまった音”が耳元に残ってる。

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