「そこから先は地獄」第2話の感想|壊れた信頼と、もう一人の痛みが胸を押す【ネタバレなし】

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最初の夫の不倫発覚シーン、見ていられないほど痛みが突き刺さった。
莉沙(井桁弘恵さん)が、信じていた“日常”を一気に揺らされる描写に、心がざわつく。
“義務的なセックス”と、夫の裏の顔。
その二面性が並行して見えてしまう構図が、重く、切ない。

高久(落合モトキさん)の巧みな言葉で、莉沙が追い詰められていく様子がリアルにきつい。
証拠をつかもうと、GPSアプリを仕込むことを選ぶ莉沙の覚悟。
でも、それもまた夫婦という関係の脆さをあぶり出す行為でもあって、見ている側にも緊張が走る。

一方で、涼(豊田裕大さん)の傷とその背景。
莉沙が手当てをする場面は優しさが滲んで、それと同時に予感を伴う“もう一つの物語”の匂いがして。
“凪子(山崎紘菜さん)のDV”という線がぽつりと提示されて、視界がグッと広がった感じ。
夫だけじゃない、もう一人の苦しみが絡んできそうな予感。

ラスト近くで、GPSの動きが“怪しい方向”を示し始めて、胸が締まる思い。
そして凪子の暴力が涼に襲い掛かるその描写。
彼らの関係性、それぞれの痛み、それぞれの秘密が絡まり合って、先が見えない。

この回で、ただの不倫ドラマでは済まない“重さ”と“逃れられない苦しみ”が立ち昇ってきた。
感情の綱引きと、もう一つの物語の種が同時に蒔かれるような回だったと思う。

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