「新東京水上警察」第2話の感想|静かな海の向こうに潜む波紋【ネタバレなし】

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最初の海の描写からして、ただの水上警察ドラマじゃない予感がビシビシ伝わってきた。
人工無人島で白骨化した遺体が発見されるという冒頭が、物語の重みをぐっと引き上げてた。
被害者が資産家という点も含めて、“この事件、背景が深そう”という期待が膨らむ。

追跡と対峙、緊張の交錯

三上慎吾(松本怜生さん)が逃亡を図る場面、その追い詰められる感じが手に汗握る。
でもそこでまた拳銃が飛び出して、事情が一気に複雑になる演出が見事。
日下部峻(加藤シゲアキさん)が三上に寄り添おうとする姿勢も、ただの捜査官じゃない“人の温度”を感じさせてよかった。

疑念と秘密の縁取り

三上が「服部は自殺だ」と語る場面には驚いたけど、その直前に言いかけた“観閲式の日…”という言葉が胸に引っかかる。
さらに、施設の入居者が毎週水曜に毒殺されているかもしれないという捜査へのシフト。
“同じ曜日”“入居者”といった共通点を匂わせて、事件はただの殺人では済まない層を持ち始めている。

回を追うごとに、登場人物の位置も目的もズレていくような恐ろしさを感じる。
海という広がりの中に、“見えない境界線”が張られているような気がする。
人物の信頼、裏切り、嘘――そういうものが静かに重なりあって、次第に大きな波になる予感。
この第2話だけでも、ただの“水上ミステリー”を超える奥行きを感じた。

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