ファンからの誘いと、滲む緊張
加菜子(与田祐希さん)のもとに、突然「あなたのファンです」と言ってくるまみ(星乃夢奈さん)が現れ、一緒に食事に行くことに。
「芸能人御用達の会員制バーにもよく行く」というまみの言葉に、加菜子は新たな“ネタ”を掴んだような高揚感を抱く。
でもその一方で、まみに「父の飲酒運転事故を世間に晒した張本人」と思われていないかと、渡辺(櫻井海音さん)の表情が曇る瞬間があって、一気に空気が重くなった。
“ごほうび”とも“罠”ともつかないバーでの遭遇
会員制バーという煌びやかな場に足を踏み入れた加菜子。
「バズるならここだ!」とでも言うような浮き立った気配が画面から漂ってきて、でもその“浮き立ち”が逆に不穏だと感じた。
そして極めつけに、人気俳優・楠木(鈴木仁さん)がその場にいたという瞬間。
「えっ、ここに彼が?」と私も思わず声を潜めてしまった。
“フォロワー50000人”の言葉と、その後ろ側の孤独
加菜子が口にした「あたしを求めてるフォロワーが5万人いるんだから、1人に嫌われたってどうでもいいんだ」というセリフ。
その言葉の裏側にある強さと虚しさのコントラストが、第3話で一番刺さった。
“バズ”を知ったからこそ、もう後戻りできないという焦燥感が画面から伝わってきた。
過去の影が再び近づいてくる気配
さらに加菜子の元に届いた、元夫からの「探している」という連絡。
これまでの快進撃の裏に眠る“逃げてきた何か”が、じわじわと顔を出してきた感じ。
“バズ”の先にあるもの…成功だけじゃない、むしろ怖さの方が今は勝っているのかもと思った。
この第3話を見終わったあと、私の胸には「輝きの裏には、必ず落とし穴がある」という言葉が残った。
そして、加菜子が手に入れた“人気”が、彼女自身をどこまで引っ張っていくのか…その先が怖くも楽しみでもある。


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