闇夜の墓地で潜む影
横領事件の裏アカウントを追う山吹(前原滉さん)が、謎の女・紫宮さおり(小野寺ずるさん)を追うために、阿久津(大倉空人さん)に“墓地で張り込み”を命じるあの冒頭。
夜の墓地という異質なロケーションだけでも胸がざわつくのに、その中で “鍵” を落としたという紫宮の動きが、一気に「ただの追跡」じゃなくなってるんだなと思った。
日向子(奥山葵さん)が合流してから漂い始める緊張感と、時間がゆるやかに流れる中で刻まれる“待つ恐怖”が胸に残った。
鍵を託すということ、それは覚悟の交換だった
マンションの鍵を拾っていた阿久津が、それを日向子に手渡す展開。
「取り戻しに来るはずだ」という予測が示すのは、追う側・追われる側という構図ではない“主導権の揺らぎ”。
日向子ちゃんがひとりで張り込みを続けるあの場面、スマホの明かり·墓石の影·歩み寄る人影…それらが本当に“襲う”のではなく“近づいてくる”という恐怖だった。
この話、報道も追跡も“暴く”だけじゃないんだな、って感じた。
疑惑の輪郭がぼやけていく中での覚醒
紫宮さおりという女性の背後にある“もう一人”の影。それが鍵という物理的なモチーフを通じて、ひそやかに浮かび上がってきた。
“裏アカウント”“横領”“鍵を拾う”“墓地での張り込み”――これらが単なる準備段階じゃなく、もう“事件の核”になりつつあるのを、第4話で私はしっかり感じた。
しかも、あの人影を追いかけたあとの息苦しさ。画面を切るのが惜しくて、でも止められなかった。
見終わったあと、夜道を歩くと背筋がピンとする理由
第4話終了後、スマホを放してからベッドに入るまで、ずっと“足音”とか“誰かの存在”を意識してしまった。
それくらい張り込み・尾行・問いかけの連続が、観てる側に“参加してる感覚”を残す回だった。
「何が真実か」「誰が鍵を握ってるか」「次に何が来るか」そんな問いが自然と頭を巡り、寝る前だというのに目が冴えてしまった。
このドラマ、報道の“光”だけじゃなく、そこに隠れた“影”も見せてくれるから、次を期待…じゃなくて“次も見たくなる”って言っちゃうかな。


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