「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」第2話の感想|復讐の仮面に潜む痛みと矛盾【ネタバレなし】

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最初の数分から衝撃の匂いがして、息をつく暇もなく物語に引き込まれた。
玲子(水野美紀さん)が“別人に生まれ変わる”決断を下すその重さ。
整形によって25歳レイコ(齊藤京子さん)の姿を手に入れる展開には、ここまでの覚悟とリスクが透けて見えて、胸がざわつく。

接近するママ友グループ、特に恵美(小林きな子さん)との関係が静かに張られていく緊張。
恵美の“若さへの憎しみ”“優奈への逆恨み”という心の闇が、毒のようにじわじわと広がっていく。
その中で、レイコの動きのひとつひとつに“本当の目的”を探してしまう自分がいた。

“ガールズバー勤務”という線を持ち込む場面には、復讐ドラマらしい大胆さを感じた。
でも、それだけじゃない。恵美と優奈、そして沙織(新川優愛さん)の関係性の層も見えてきて、単純な“加害者 vs 被害者”を超えた複雑さが増してきた。
“復讐”を描く物語ならではの痛さと、そこにある人間の弱さや矛盾をひとつひとつさらけ出してくる構成に唸る。

この回は、復讐の装いだけでなく、裏にある動機や感情の揺らぎが色濃く映ってて、見ていて心がざわめいた。
世界が狭まりつつある中で、どこまでが“正義”で、どこからが“罪”なのか。
その曖昧さを抱えて進むレイコの選択に、共感も恐怖も入り混じる。

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