はじめに:サスペンスかと思いきや恋の重さに飲まれた夜
このドラマ、最初は“禁じられた恋”っていう刺激的な設定に惹かれて観始めたんだ。
でも回を追うごとに、「好きなだけじゃ守れないもの」がどんどん色濃くなっていって、最終回までずっと胸が張り裂けそうだった。
ただの恋愛ドラマじゃなくて、“恋愛ホラー”と呼ばれるだけの重みや怖さを伴ってたと思う。
ストーリーの全体像と禁じた先に見えるもの
主人公・木村瑞帆(伊原六花)は、過去に暴力的な元恋人から逃れるため東京で新しい生活を始めた女性。
そこで出会った津坂慎也(佐藤大樹)は悩む彼女を支え、恋人関係に。
でもそこに、瑞帆をずっと見つめてきた郷田肇(渡邊圭祐)が絡んできて、不穏さが増していく。
“恋愛禁止”という言葉が、この作品では単にルールじゃなくて、罪・代償・恐怖を伴うものになってた。
ラストでは、誰が“加害者”で誰が“被害者”かの境界が揺れ動いて、観てるこちらも判別できなくなるような終わり方だった。
恋愛の果てに、「壊してしまったもの」と「残ったもの」の重さを突きつけられた感じ。
印象的なシーン・名セリフ
郷田がブラインドに頭をぶつけるあの場面、衝撃だった。
“何かにすがりたい”けど崩れたくない葛藤を、物理的な動きで見せる演出に鳥肌が立った。
慎也と瑞帆が向き合う場面で、「愛さなければ誰も死ななかったのに…」というセリフが印象に残る。
恋が命運を揺るがすような重さを持つって、こういうことなんだって切なく思った。
あと、郷田視点で「これは正義か、復讐か」の揺れが見える瞬間が多くて、彼の気持ちを完全には敵にできない複雑な魅力があった。
キャラ別ふり返り:愛と破滅を抱えた人たち
瑞帆(伊原六花)
逃げてきた過去を背負いながらも、新しい愛を求めようとする強さと脆さを同時に見せてた。
彼女の選択が物語を引っ張っていったし、最後まで“生き延びたい”という思いが伝わってきた。
慎也(佐藤大樹)
瑞帆を守りたいという気持ちと、自分の中の疑念や不信との葛藤がぶつかる人。
彼の信じようとする姿勢と、限界を感じるときの絶望感の差が、胸に重く響いた。
郷田(渡邊圭祐)
“そこにいるだけで怖い”という空気感をまとってて、敵役という線引きでは説明できない人だった。
愛か執着か、守りか壊しか、彼の中に揺れてるものが見えて、ずっと目が離せなかった。
小久保寿人演じる脇役陣も、瑞帆・慎也・郷田それぞれの背景を支える役割をしっかり果たしてたから、物語に厚みがあった。
気になった点・問いかけたい余白
最終回あたりで、ミスリードが多かったから、「あの人物はほんとうにそうだったの?」って思うことがあって、少し混乱しちゃった部分も。
郷田の行動原理とか、なぜそこまで瑞帆を見つめ続けたかの動機が、もう少し丁寧に描かれてたらもっと刺さったかもしれない。
でもその“説明し切らない余白”こそ、このドラマの怖さと観る側の想像力をくすぐる部分でもあるから、私は許せる。
まとめ
「恋愛禁止」は、“恋=幸福”という常識を壊しにくるドラマだった。
禁じられた恋が生み出す痛み、交錯する感情、選択の先にある代償を、しっかり見せてくれたと思う。
軽く恋を語れないドラマを見たかったなら、これは刺さる作品だったはず。
名シーンも名セリフもたくさんあって、最終回を見た後、少し震える余韻が残るドラマ。
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