「パパと親父のウチご飯」第5話の感想|“優しさ”って、強さなんだと気づかされた夜【ネタバレなし】

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揺れる気持ちと、小さな背中

第5話は、晴海昌弘(白洲迅さん)の“父としての迷い”が静かに心に刺さる回だった。
幼い清一郎(櫻さん)の笑顔と涙、その一つひとつに振り回されながらも、必死に寄り添おうとする晴海の姿があたたかくて、少し切ない。
幼稚園で熱を出して倒れる清一郎を抱きしめる手の震えとか、心配と愛しさが同時に滲んでいて、まるで自分まで熱をもらったみたいな気持ちになった。
「じゃがいも掘りに行けないかもしれない」と駄々をこねる清一郎を見て、子どもの“楽しみ”って本当に真っ直ぐなんだなって思う。
それを守ろうとする大人の想いは、もっと複雑で、不器用で、それでもまっすぐなんだよね。

優しすぎると言われたあの日

夜の会話シーンで、晴海が千石哲(松島聡さん)に「僕と暮らすようになって清一郎がワガママになった」と打ち明ける場面が印象的だった。
その“優しさが子どもを甘やかすことになるのでは”という不安は、きっと誰の心にもある。
でも千石くんが放った「お前は優しすぎる」という言葉が、晴海の過去の痛みに繋がっていく展開が胸に残った。
元妻・涼子(朝倉あきさん)との離婚協議のときにも、同じ言葉を投げかけられていたなんて…。
“優しすぎる”って、責め言葉にも救いの言葉にもなるんだな、って感じた。

「父親になる」って何だろう

熱が上がって不安になった夜、晴海が自分の母親に電話をするシーン。
「清一郎を引き取りたい」と言われて、一瞬にして崩れそうになる彼の表情が忘れられない。
家族の中で、“誰が一番この子の幸せを考えてるのか”って、きっとみんなが本気で悩んでるんだと思う。
でもその中で、千石くんの「優しさはお前の強さなんだよ」っていう言葉が、すごく大きな救いになってた。
泣きたくなるほど静かで、あったかい言葉。
第5話のラスト、晴海がふっと笑った瞬間、その“優しさ”が確かに強さに変わったんだと思った。

心の奥でじんわり残るもの

この回を見終わったあと、心がじんわり温かくて、少し苦い。
親としての覚悟、子どもを想う愛情、過去の傷…。
それらがゆっくりと重なって、やっと“家族”という形を作っていくんだなって感じた。
「パパと親父のウチご飯」って、料理よりも“心のご飯”を描いてるドラマだなって改めて思う。
晴海の“優しさ”に、きっと誰もが少し救われる夜だった。

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