「パパと親父のウチご飯」第4話の感想|手料理が描いた“居場所”と影の問いかけ【ネタバレなし】

本ページはプロモーションが含まれています

前半から、千石哲(松島聡さん)の“家族と食卓”への姿勢に胸が温かくなった。
愛梨(棚橋乃望さん)のハワイ生活の様子も、遠くからでも繋がる家族の絆を感じさせてくれて。
ただ、その裏で阿久津竜也(猪俣周杜さん)が抱える影が静かに、しかし確実に広がっていったのが、じわじわ効いてた。

夕飯の豚キムチが示したもの

千石が阿久津を家に連れ帰って、夕飯に特製の豚キムチを振る舞う場面。
料理はただ“おいしい”だけじゃなくて、「ここに居ていいんだ」と言ってくれてるようで、ハッとさせられた。
千石が“接骨院も家も”という二つの顔を持って頑張る姿が、画面から伝わってきて、本当に応援したくなった。

“親のような存在”と“借り”をめぐる揺らぎ

阿久津の“借金のトラブル”が表面化したとき、千石は「逃げるのか⁉」と問いかける。
それはただ叱る言葉じゃなくて、“見捨てない覚悟”の言葉に感じた。
“お金を借りていた”という現実が、阿久津にとって“逃げられない過去”なんだろうなと想像して、なんだか胸が締めつけられた。
そして千石と晴海昌弘(白洲迅さん)が阿久津に見せる距離感と信頼、あれは大人の優しさだなと思った。

“帰ってこないこと”の重み

阿久津が接骨院を辞めて去ってしまった後の沈黙の時間。
その“戻るか戻らないか”の選択の重さが、第4話で重く提示されてた。
千石の留守中に“彼氏”から金を返せと迫られる阿久津。
その場面がドラマで描かれたとき、「家族」「仕事」「逃げ場」がどう繋がってるか、深く考えてしまった。
“誰かに迷惑をかけたくない”という思いが、決して軽い言葉じゃないってことを、映像がじんわり見せてくれた。

全体として、4話は“居場所を作る”というテーマが静かに、でも確実に動いていた回だった。
料理という日常の中に、“変化”と“問い”が混ざっていて、見たあとの余韻が心地よくて少し切ない。
これから千石の“家ご飯”がどんなチカラを持つのか、思わず期待してしまう。

「パパと親父のウチご飯」の関連グッズを楽天ブックスで探す
「パパと親父のウチご飯」の関連グッズをAmazonで探す

コメント