叱った後の静けさが怖かった
朝ごはんを拒む愛梨(棚橋乃望ちゃん)に、千石哲(松島聡くん)がつい「だったら食わなくていい。勝手にしろ!」と怒ってしまうあの瞬間が、ずっと胸に残った。
怒鳴ったあと、千石くんが自己嫌悪に陥る流れがリアルで、“パパ”だから怒るのではなく、守ろうと思ってるからこそ壊れてしまう感情が見えた。
その後、バイクでツーリングに出たまま連絡が取れなくなる展開が、静かに恐怖を孕んでいて、山の中で「スマホもバイクも使えない」という状況が、孤立感をじわじわと増幅させた。
“お互い”を再確認する時間
晴海昌弘(白洲迅くん)が、愛梨を慰めようと千石くんが初めて作ってくれた焼きそばを振舞う場面に、ちょっと泣きそうになった。
「覚えててくれる人がいる」というのが、どれほど心を温めるか、このドラマが教えてくれる。
その横で、阿久津竜也(猪俣周杜くん)が“千石くんと晴海くんの関係”に羨望を抱くシーンも胸に残る。「あの2人だからこそ、この家族が成り立ってるのかな」と思った。
引き返せない場所に立つ瞬間
千石くんが山中でうたた寝して、目が覚めたらスマホもバイクもダメ、ガス欠まで…という絶望感が、「戻れない時間」の怖さを表していた。
その間、愛梨ちゃんは「おやじが帰ってこないのは、自分がわがままを言ったからかも…」って自分を責め始めて。ああ、子どもの罪悪感ってこんなにも重いんだなって思った。
その流れが「ただ怒った」「ただ叱られた」では終わらないんだなと改めて感じた。
“帰る場所”が灯になる瞬間
山の小料理店で千石くんが出会った“父と娘のこまやかな会話”に触れたことで、愛梨ちゃんに会いたくなってしまうあの瞬間。
「ただ無事に帰ってきてほしい」じゃなくて、「会いたい。そして会いに来てくれた」っていう想いが、こんなに人の心を揺らすんだとしみじみ。
このエピソードを見て、私も“誰かが待ってくれてる場所”を思い出して、ちょっと泣きそうになった。


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