テルマ(横田真悠さん)とイズミ(林芽亜里さん)が、ミチル(なえなのさん)との契約によって追い詰められる状況に、心がざわざわした。
「絶対に嫌や…あたしは、このままじゃ終われへん」という台詞の震えが、見ているこちらにも痛く伝わる。
共犯者たちの揺らぎ
ルイ(田辺桃子さん)が知ってしまった、あの山の場所が掘り返されていたという事実。
そこに植えられた花の意味に、背筋がひんやりした。
隠蔽という鎖を三人で固く結びつけたはずなのに、すでにその絆は揺らぎ始めているようで。
テルマの過去が明かされていくにつれて、彼女が抱えてきた闇が、共犯者たちの間に亀裂を走らせた瞬間が、ぞくぞくするほど重かった。
調査者の追及と証拠の断片
下谷(テイ龍進さん)がライブ控室からマンションまで追ってくる展開が、もうサスペンスの匂いしかない。
「羽浦の部屋からなくなっているものがある」という指摘は、小さな針の一刺しのようで、でも確実に三人を締めつけてくる。
刑事・望月(曽田陵介さん)の登場もまた、事態を内側から浸食していく予感を強くする。
友情と裏切りの瀬戸際
“一蓮托生”で結ばれたはずの三人の関係が、テルマの過去と秘密の露呈によって変質し始めている。
仲間だからこそ痛みも共有するけれど、誰か一人が壊れるだけで全体が変わる脆さを感じさせられた。
ルイと河都の距離にも、ふと刺すような違和感があって、その伏線はとても鋭利だ。
この第3話は、暗闇の中で灯る小さな光が、誰のためにとも知らず揺れているようだった。
真実を求める視線、疑いの刃、そして壊れかけた絆……そのすべてが交錯する夜だった。
横田真悠,林芽亜里,田辺桃子,曽田陵介,ネタバレなし
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