「おいしい離婚届けます」第4話の感想|“裏切り”と“懲戒請求”のダブル衝撃【ネタバレなし】

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まず冒頭から、「泥沼のW不倫!地獄の四角関係」というサブタイトルに、思わず身構えた。
彩香(山谷花純さん)が夫と友人の浮気現場を目撃してしまった瞬間から、空気が重く濁りはじめる。
そして、探偵の海(水沢林太郎さん)と弁護士の初(前田公輝さん)が案件を引き受けたことで、この回のスイッチがガチッと入った。

密会の真相、その痛みが胸を刺す

ミカ(行平あい佳さん)と彩香が“友人”の関係のはずなのに、密会していたという驚愕の展開。
「あれ?浮気してるのは夫じゃなかったの?」と思った矢先にもう一枚ベールが剥がれた感じ。
彩香の“見られてはいけない”表情と、ミカの奇行が重なった瞬間に、「これはただの浮気じゃないな」と気付いた。
真実って、ときに残酷だ。
探偵活動という理性的な装置を挟んでも、登場人物たちの心の機微は感情のままに揺らぎまくっていた。

弁護士・初に迫る“懲戒請求”という現実

一方で、初が弁護士会からの懲戒請求に直面するというもうひとつの軸。
大物司会者のゲス不倫をテレビ生放送で暴いたという、依頼者のために手段を選ばない過激さ。
その裏にある“正義”と“手段”のバランスに、観ていてずっと考え込んだ。
青野(村重杏奈さん)が初に「大人しくしよう」と懇願するシーンには、「ああ、ここが折れどころかも」とドキッとした。
真実を掘り起こすのは簡単じゃない、掘り起こしたあとに誰が責任を取るのか、そこが問われてる。

家族の隙間と“普通”の意味

そして杏奈の母・楓(入山法子さん)の入院が長引くという話がさらっと挟まれる。
この“私生活の揺れ”が、彩香の案件と地続きで描かれてるから、よけいにリアル。
「家族ってなんだろう?」という問いが、静かにこのドラマの根幹にあるんだなあと思った。
“普通”って何だろう。人によって違うからこそ、ズレが生まれて、亀裂が入る。公式サイトでもその言葉がキーだと言われてる。

4話で一気に「離婚案件」だけじゃ済まされないリアリティと、登場人物たちの“後戻りできない選択”が明らかになった回だった。
パートナーの裏切り、社会的制裁、家族の絆…全部が絡んで、見終わったあとにはぽっかり穴が開いたみたいな虚しさも感じた。
でもその虚しさが、このドラマの魅力だと思う。
見てよかった、続きも見たくなるけど…それはぐっと我慢して。

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