モンスターの正体を見た瞬間
「沙織さんはモンスターです」という言葉から始まった第5話。
由紀子(水嶋凜さん)の震えるような告白に、レイコ(水野美紀さん/斎藤京子さん)の目が一瞬で鋭くなったのが印象的だった。
新川優愛さん演じる沙織の“静かな狂気”が、これまでよりもはっきりと姿を現してきて、見ているこちらまで息が浅くなるほど。
ママ友たちを巧みに操るそのやり方があまりにも冷酷で、まるで糸で人形を操るよう。
「優しさを装う悪意」ってこんなにも怖いんだな、と改めて感じた。
過去と現在が交差する痛み
そして、ついに玲子=レイコの元夫・井上健司(津田寛治さん)が登場。
刑務所からの出所という重い背景を抱えながらも、彼のまなざしには確かな“父の愛”が残っていた。
でもその愛が、玲子にとっては“過去からの亡霊”でもある。
“殺人犯の娘”という言葉がどれだけ優奈(大友花恋さん)の人生を縛っていたのかを思うと、胸の奥が痛んだ。
過去を消そうとしていた母と、過去を受け入れようとしていた娘。
二人のすれ違いが、今になってレイコの心を切り裂くのがつらい。
“秘密”がもたらした衝撃
優奈が母に隠していた“秘密”――その存在を健司の口から知らされた瞬間、レイコの表情が一変する。
何も語られないのに、彼女の目の奥がすべてを物語っていた。
怒りでも、悲しみでもない。
たぶん“理解したくなかった真実”を知った人の顔だった。
優奈の本当の気持ちが、レイコを再び“母”として動かしていくように見えた。
そしてその裏で、健司が再び何者かに狙われるという不穏な空気。
この瞬間から、復讐の物語は“赦し”と“償い”の境界に足を踏み入れた気がした。
復讐の意味を問いかける夜
「罪」と「罰」の間で揺れるレイコの姿に、ただの復讐劇じゃない深さを感じた。
“娘を想う母”という軸があるからこそ、どんな過激な行動もどこかで理解できてしまう。
それがこのドラマの怖いところ。
レイコの怒りは人を裁く刃でありながら、同時に彼女自身をも傷つけている。
画面の向こうで静かに燃えるその炎に、目が離せなかった。
見終わったあと、長く息を吐いてようやく現実に戻れた気がした。
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