「ロンダリング」最終回を見終えて──生と死の狭間で叫ぶ“声”の意味

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はじめに:ホラーと社会派が混ざった異色サスペンス

このドラマ、最初はちょっと怖そうな匂いが強くてビビリながら観始めたんだけど、ただのホラーじゃないってのがだんだん見えてきて、最後まで手放せなかった。
“死者の声が聞こえる”主人公という設定が、霊的な怖さ以上に“声にならない声”“語られなかった声”ってテーマを感じさせてくれて。
藤原丈一郎くんが主演っていうだけで期待値上がってたけど、実際見せてくれたものも重くて味わい深かったな。

物語の軸:事故物件“ロンダリング”と隠された真実

主人公・緋山鋭介は、死者の声を“聞く”能力を持ってるけど、それだけじゃ生きていけない。
仕事も貧しく、事故物件ロンダリングという怪しげな仕事に手を出す。
“ロンダリング”って言葉の響きが、物件を“きれいに見せる”って意味と、命の帳尻をつけるような意味を背負ってるように思えた。
彼が声を聞くことを案内役に、過去の事件、貧困ビジネス、権力の闇……そういう社会の闇が少しずつ透けて見えてきて、単なる“怪奇もの”じゃなく“問いかけるもの”になってた。

最終回:静寂と叫び、すべてが重なった結末

最終話、静かな場面から始まりつつ、最後のクライマックスで感情的な激しさが一気に噴き出した感じ。
緋山がある決断をする瞬間、その覚悟がすごく胸を抉った。
白骨死体や“声”の正体、P.J.の思惑、天海の闇――あらゆる謎が絡み合って、最後に“声”が何を訴えていたのかが浮かび上がる演出がよかった。
ラストシーンはあいまいな余白を残す形で終わってて、それが返って「この世界の先」を感じさせてくれた。

キャラ別ふり返り:声を持つ者と声を奪われた者たち

緋山鋭介(藤原丈一郎)
声を聞くという重荷を背負って、生きていくことと秘密に関わることのジレンマを抱えている。
“普通に生きたい”という願いと、“声を無視できない”という使命とがぶつかる姿が印象に残る。

蒼沢夏凛(菅井友香)
謎を追う者として、緋山に寄り添いつつ、彼の闇にも近づいていく存在。
彼女の信念と疑念の揺らぎが物語を支えたと思う。

P.J.(橋本涼)
闇を抱えたキャラクターとして印象強かった。
天海との関係、白川愛とのつながり、彼自身の動機……敵とも味方とも言えない、境界線の人。

天海吾郎(大谷亮平)
社長という立場で、闇を抱えた人物。権力や隠蔽とどう向き合ってきたかという重みが、最終回での告白や真実とリンクしてた。

その他の脇役(村崎、黄森、白川愛など)
彼らが持っていた過去、関係性、証言、消滅――それぞれが“声なき声”を帯びていて、物語に層を作ってた。

気になったところ・もっと掘ってほしかった部分

能力“死者の声を聞く”って設定を活かしきれなかった場面もあるな、と思うこともあった。
中盤以降、登場人物が多くなって、誰の動機か一瞬追いにくい瞬間も。
P.J.や天海の過去の動機をもっと早く見せてほしかったっていう願いもあった。
でも、曖昧さを残す余白としての演出だと見ると、観る側の想像を刺激してくれた。

まとめ

「ロンダリング」は、死と声の間で揺れるドラマだった。
見えない声、聞かれなかった叫び、人の“後悔”と“証言されなかった命”を丁寧に映したと思う。
もしあなたが“ミステリー × 社会派 × 心霊の交錯”が好きなら、このドラマかなり刺さるはず。
最終回を迎えても、あの声たちのその後を思い続けたくなる、余韻の強い作品だったよ。

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