はじめに：家族のリアルな日常がドラマになるってすごい
中村アンと小澤征悦の“キレる妻”と“残念な夫”という掛け合いに最初はドキドキしながら見始めた。
だけど回を重ねるごとに、この朝山家の日常がすごく身近に感じられて、いつの間にか日曜の楽しみになってた。
笑える場面もたくさんあるけど、家族の葛藤とか、子どもの悩みとか、重さもきちんと描いてて、ただ明るいだけじゃない“等身大の家族もの”だと思った。
物語の軸：ぶつかり合いながらも支え合う“朝山家”
朝子は、夫・賢太の才能と不安定さを支えながら、自分でも社長を務め、家庭を切り盛りしてる“強さ”を持った女性。
賢太はドラマ脚本家でありながら、認められたい・尊重されたいという欲を抱えてて、それが夫として家族にぶつかる要因になってた。
子どもたち、特に晴太（自閉スペクトラム傾向あり）と蝶子の存在が、この家庭ドラマにリアリティと揺れを与えてた。
“すれ違い”“言葉の暴力”“すがりたいけど素直になれない想い”が毎話表裏一体で描かれてて、最終回もその複雑さをうまく締めくくってたと思う。
最終回：言葉の裏側と“許し”の瞬間
最終話、家族の問題が最も濃く表面化するシーンが何度もあって、胸がきゅっとなった。
言いすぎた言葉、すれ違う思い、後悔、謝罪…それらがぶつかりあいながらも、“言いたかったこと”が重く胸に残る。
最後、朝子と賢太が互いを認め合うようなシーンがあって、“完全な和解”じゃないかもしれないけど、それでも一歩進む姿勢を見せてくれたのが良かった。
家族の時間がゆっくり流れる中で、彼らが選ぶ“これから”を感じさせる結末だった。
キャラ別ふり返り：誰も“完全じゃない”から愛おしい
朝子（中村アン）
強い妻、だけど疲れもある。怒るときは怒る、背負うときは背負う。
最終回で見せた弱さと優しさの混ざった表情に泣きそうになった。
賢太（小澤征悦）
承認欲求や才能への葛藤が彼を苦しめる。
それでも家族を想う気持ちが少しずつ出てくる瞬間にぐっときた。
蝶子
思春期真っ只中で家族との距離を模索してる。
怒りも反抗も本心も、揺れる心を見せてくれて、共感しかなかった。
晴太
言葉では伝えにくいけど、彼の存在がこの朝山家に“彩り”を与えてる。
家族がどう彼と向き合っていくかが、このドラマの大きなテーマになってたと思う。
脇役たち（桐子、小島健ら）
友人・協力者の立場として家族の背景に関わってくる人たちが、物語に広がりと奥行きを出してた。
気になったところ・もう少し見たかったこと
最終話あたりで話がぎゅっと詰まった感じがあって、もう少し“間を置く描写”があるといいなと思う瞬間があった。
晴太の内面、特に自閉傾向や言葉にできない苦しみをもう少しだけ掘ってほしかった。
ただ、それを描き切らない余白を残す作り方は、この物語の余韻を強めてるんじゃないかなと思う。
まとめ
「こんばんは、朝山家です。」は、怒ったり笑ったり泣いたり、全部 “家族” って言葉に収まるんだなって思わせてくれるドラマだった。
完璧じゃない家族だからこそ、ぶつかりながらも進む姿が温かくて切ない。
最終回を見終わって、彼らの“日常”がいつまでも続いていくような気持ちになった。
もしあなたが“笑えて泣けてほっとする家族ドラマ”を探してるなら、これは絶対おすすめする作品。
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