新たに合併して発足した「ラッコアラ警備保障」。
辰之助(岩本照くん)が所属する警護チームは、新体制での軋轢をはやくも感じさせる。
「コ・アラセキュリティ」から来た面々との壁、特に三雲千早(成海璃子さん)の態度に、序盤から緊張感が漂う。
警護依頼の裏にある過去
今回の警護対象は、かつて誤認逮捕された大学生・五十嵐聖。
依頼主は、辰之助の亡き父の元同僚である梶原昌司(板尾創路さん)。
警察官としての責任と謝罪の思いを胸に、梶原は警護をお願いする。
だが、滞在先情報が流出している可能性が見えて、警護リスクが早くも立ち上ってきた。
守ることの意味、隊のすれ違い
辰之助がこの案件でリーダーを任される一方で、千早は納得していない様子。
信頼を築くにはまだ時間がかかりそうな空気の中、互いの思惑や疑念が小さくほころびを作る。
警備という仕事を通して、「誰を守り、どこまで関わるか」を問われる局面が、すでに第一話にして深い。
恋と別れ、距離の揺れ
弁護士・里夏(白石麻衣さん)との関係。
両想いのはずが、進展のないもどかしさが辰之助を苛む。
さらに里夏がロンドン留学を決め、その別れが静かな緊張を孕む。
二人が過ごす最後のひととき――その約束の裏に隠された思いが、胸を射す。
この第1話は、守るという責務と自分自身の思いが交錯する夜だった。
組織の変化、信頼の脆さ、恋の揺らぎ。
そのすべてを抱えて、これからの警護劇が動き始めた夜だった。
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