はじめに:この設定、最初は「えっ?」ってなったけど
北くんを3人でシェアするっていう設定、ぶっ飛んでて最初は笑っちゃった。
だけど見ていくうちに、ただのコメディじゃない“心のすれ違い”とか“自分の居場所”の悩みが混ざってて、気づいたらのめり込んでた。
本田翼、志田未来、岩瀬洋志、増子敦貴っていうキャストも、“四角関係”をリアルに支えててグッとくる。
物語の要:33%ずつの関係とシェアハウス生活
浅田南(本田翼)、比留間東子(志田未来)、西野悠(増子敦貴)は、それぞれ違う背景や悩みを抱えてて、普通の恋愛じゃうまくいかないことが多い。
そんななか、“全てを受け止めてくれる存在”として現れたのが北くん(岩瀬洋志)。
三人は「一人で抱えきれない」と感じて、北くんの愛を3等分する「33%の会」を結成する。
シェアハウスでの共同生活で生まれる日常のズレ、嫉妬、わかりあいたいのに伝わらない感情…それがこのドラマの面白さだった。
名シーン・心に残った言葉
北くんが三人を見つめるときの表情 ― 優しさだけじゃなく、ちょっとだけ揺れる心を感じさせる視線がすごく印象的だった。
南が涙をこらえて「私、ひとりじゃ無理なんだ」って言うシーンで、「弱さを見せる勇気」が胸に刺さった。
東子がパンを焼きながら北くんに自分の過去をぽつりと話す場面も、「だれかに聞いてほしい」って気持ちがじんわり伝わった。
そして、最終話で北くんが「私は3人全部が好きだ」って言ったあのセリフ、ズルいよ……。
三人が北くんを巡って悩む中で、誰も完全に勝者にならない“やさしい結末”がまた心に残る。
キャラ別ふり返り:三角ならぬ四角の面白さ
南(本田翼)
強さを装ってるけど、実は不安も多い人。北くんとの関係で、自分の心をさらけ出す瞬間が増えていったのが好き。
本田翼の、泣きそうな表情とか一瞬の戸惑いとか、めっちゃリアルで胸がぎゅっとなった。
東子(志田未来)
優しくて誠実な印象だけど、遠慮しすぎて自分を抑えちゃうこともあって……。
北くんへの想いをどう表現するか悩んでる姿が切なかった。
悠(増子敦貴)
クールそうだけど、実は人との繋がりを求めてる人。北くんシェアの中で、自分の居場所を探してる感じがじわじわ効いてた。
北くん(岩瀬洋志)
“万人から愛されるナチュラルボーン天使”って設定だけど、彼自身も戸惑いや迷いを抱えてるところがいい。
ただ優しいだけじゃなく、どう折り合いをつけるか苦しむ彼が、物語を支えてたと思う。
気になったところ・もっと見たかった背景
北くんの過去とか、なぜ“誰にも拒まれない存在”になったか、そのあたりの掘り下げがもうちょっと欲しかったな。
三人それぞれの家庭事情や過去の傷も、少し物足りない描写があった気がする。
でも、そのあたりを曖昧にしておくからこそ余白が残っていて、視聴者が考えたり想像したりできる余地があったと思う。
まとめ
このドラマ、「恋愛複雑系」だけど、重くなりすぎず、それぞれの「好き」の形を丁寧に見せてくれた。
三人+北くんという関係性が、「一人じゃない愛し方」みたいなものを考えさせてくれて、観終わったあとにじわじわくる。
もしあなたが“恋愛の多面性が好き”“一筋縄じゃない関係に惹かれる”ってタイプなら、この作品絶対刺さると思う。
名シーンも名セリフも多くて、あとからふと思い出してニヤニヤしたり切なくなったりするドラマになった。
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