「恋する警護24時 season2」第32話の感想|“守ること”の意味が揺らぐ夜【ネタバレなし】

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離れたはずなのに、まだつながっている

五十嵐聖(大地伸永さん)が逃走を図る冒頭から、息をのむ展開だった。
北沢辰之助(岩本照さん)たちが必死に追う中で、三雲千早(成海璃子さん)の仕掛けたGPSが光る瞬間、画面全体がピンと張りつめたように感じた。
“警護”という名の絆が、ただの任務を超えている気がしたんだ。
それでも千早ちゃんの冷静な判断が光っていて、「これがプロなんだな」って妙に納得してしまった。
彼女の強さが眩しい一方で、辰之助くんの表情に滲む“悔しさ”が、静かに胸を刺した。

里夏の笑顔の裏にあるモヤモヤ

辰之助くんが里夏(白石麻衣さん)にビデオ通話で近況を伝えるシーン、あの空気の変化がすごくリアルだった。
彼が千早のことを素直に褒めるたび、里夏の表情がちょっとずつ曇っていく。
あの沈黙の数秒間、台詞よりも重かった。
“信頼”と“嫉妬”の境界線がこんなに繊細に描かれるなんて…。
誰かを守る職業の人間が、自分の感情をどう守るのか――そのテーマが一気に浮き彫りになった気がした。

小さな依頼人が見せた“大人”の顔

新たな任務で登場した高宮杏(小井圡菫玲ちゃん)が、とにかく印象的だった。
まだ小学生なのに、完璧なスケジュールをこなして、車の中でも勉強を続ける姿に、思わず「すご…」って呟いた。
でもその完璧さの裏にある“孤独”みたいなものが、ふとした瞬間にのぞく。
辰之助くんが優しく目線を合わせたあの場面、彼の“警護”がただの仕事じゃないことが伝わってきた。
守るという行為が、“寄り添うこと”に変わる瞬間を見た気がする。

それぞれの場所で、交錯する想い

一方で、千早チームは五十嵐が会いたがっていた藍田水希(ゆいかれんさん)のもとへ。
婚約者の矢代竜馬(佐野岳さん)と並ぶ水希を見た五十嵐の笑顔が、どこか切なくて。
“会いたい人”に会えることが幸せなのか、それとも残酷なのか。
その一瞬の表情に、言葉にならないドラマが詰まっていた。

第32話を見終えて、ただのアクションでもラブでもない、“人を守るって何?”という問いが心に残った。
守る対象が変わっても、そこにある“想い”は、やっぱり同じなんだと思う。

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