「介護スナックベルサイユ」第5話の感想|“過去の重さ”が静かに胸を叩いた夜に【ネタバレなし】

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逃れられない現実の重み

神代大輝(杢代和人くん)が、闇バイト仲間から脅されて店を去ろうとするあの瞬間。
「出よう」という意思と、「戻らざるを得ない何か」が交錯して、見ていて心臓がざわついた。
このドラマでは“会いたい人に会える”魔法のワインが“夢”を運ぶけれど、君のそばには“逃げられない現実”も確かにあるんだなと思った。
大輝くんの選択の重さが、静かに波紋を広げていた。

“最後に会いたい人”が紡ぐ物語

音無静夫(田山涼成さん)がワインを求めて店にたどり着く姿に胸が押された。
彼が“会いたい”と願った相手があの人だったとは…その明かされ方に、思わず息をのみそうになった。
そして、夫に先立たれた梅原絹江(樫山文枝さん)と、陶芸家・滝内遊山(麿赤兒さん)の密かな想いの行方。
“秘められた想い”が静かに解放されていく瞬間が、切なくてじんわり心に残る。

“夢”の裏側にある影

この店=介護スナックベルサイユで提供される“魔法のワイン”が持つ“救い”の力。
だけど、この5話では、救われる側にも、救いきれない影があって。
夢と現実の境界がふと揺れて、「夢のような場所」が“逃げ場”であっていいの?という問いが胸に残った。
大輝くんの縦軸と、お客さまたちの物語が並走することで、一層その問いが深くなっていった。

夜になっても、余白が響く

第5話を見終わったあと、私はしばらく画面の余韻を反芻していた。
音無さんの表情、絹江さんの眼差し、そして大輝くんの背中。
“会いたい人がそこにいる”という希望と、“そこにはもう届かないかもしれない”という現実。
家に帰っても、夜風に当たりながら、あのワインのグラスを思い出してしまった。
それってきっと、ただのドラマのワンシーンじゃないんだと思う。
誰かの“最後の願い”が、静かに胸に灯った夜だった。

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