そこから先は地獄 第1話(ネタバレあり) 見始めた瞬間から、闇に引きずり込まれるようなドラマだった…

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放送情報と概要

このドラマは2025年10月7日(火)24:24から日本テレビ系「火曜プラチナイト」で放送スタート。
主演は井桁弘恵で、彼女にとって日テレ系連続ドラマの初主演作。
脚本は早船歌江子・神谷克麻が手がけ、演出も複数体制で進む構成。
この作品は三組の夫婦の愛憎、不倫、DV、托卵などのドロドロ要素を描く「DEEP」シリーズの最新作。
キャッチコピーの「全員、不倫。誰かが死ぬ。」という一言からも、ただの恋愛ドラマではないのが伝わってくる。

第1話あらすじ(ネタバレあり)

主人公・矢嶌莉沙(井桁弘恵)は29歳。
生命保険会社で働きながら、結婚3年目の夫と平凡な日々を過ごしていた。
でも、夫との関係はどこか冷めきっていて、妊活を巡るすれ違いや「良い妻でいなきゃ」というプレッシャーに息苦しさを感じていた。

そんなある日、莉沙は偶然、職場の顧客である城内涼(佐藤寛太)という男性と出会う。
彼は妻から暴力を受けている“被害者”だった。
最初は「助けたい」という気持ちで関わり始める莉沙。
でも、涼の優しさや弱さに触れるうちに、いつしか心が揺れ始めてしまう。

一方、莉沙の夫・雄介(小関裕太)は、外では理想の夫を演じつつも、家庭では冷淡。
「普通の幸せ」に執着するあまり、妻を追い詰めていることに気づいていない。

第1話のラストでは、莉沙と涼が偶然雨の中で再会し、
「もし、あなたが救ってくれるなら…」という莉沙のモノローグで幕を閉じる。
そこから始まる“地獄の入口”を予感させるラストだった。

キャラクター印象と見どころ

莉沙は「普通」に縛られている女性。
真面目で人の期待に応えようとするけど、心の奥では叫んでる。
井桁弘恵の演技が静かなのに刺さる。
泣かない分、目の奥に溜めた怒りや虚無が伝わってくるのがすごい。

涼は“被害者”のように見えるけど、ただの善人ではなさそう。
彼の沈黙や視線に、何か隠された闇がある感じがしてゾッとする。
そして夫・雄介は、表面だけの優しさが逆に怖い。
家庭という檻の中で、莉沙が壊れていく過程がリアルだった。

印象に残ったシーンと伏線

冒頭の妊活のシーンでの沈黙。
無言の夫婦の距離感がそのまま作品のテーマを示していた。
「普通でいたい」と言いながら、心は叫んでいる莉沙の独白が印象的だった。

涼の妻が登場するシーンはわずか数分だったけど、
その中にDVの恐怖と支配が凝縮されていた。
“加害者が女”という逆転構造が物語をひねっていて、視聴者の倫理感を揺さぶる。

また、莉沙が夜の街を一人歩くカットは、
光と闇のコントラストが強く、心の迷いを象徴していた。
第1話全体が、地獄への一歩を静かに踏み出すような演出で統一されていた。

テーマと感想(ネタバレあり)

「地獄」は他人の中にも、自分の中にもある。
そんなテーマが感じられる初回だった。
不倫・DV・依存といった重たい題材を扱いながら、
単なるドロドロ劇ではなく“人間の脆さ”を描こうとしているのが伝わってくる。

救いを求める気持ちが、いつの間にか破滅の引き金になる。
その過程が痛いほどリアルで、見てて息が詰まった。
「誰かを救うことで、自分が地獄に落ちる」――まさにそんな予感が漂う1話だった。

総評:静かに燃える地獄の始まり

第1話は派手な展開こそないけど、心の奥に響く“音のない叫び”がずっと鳴っている感じ。
演技も演出も繊細で、感情を煽らずにじわじわと追い詰めてくる。
映像のトーン、セリフの余白、すべてが計算されていて、まさに“静かな地獄”というタイトルにふさわしかった。

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