「いつか、無重力の宙で」第26回の感想|“重さ”の中で見つけた、ほんの少しの浮力【ネタバレなし】

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資料の山の向こうに見える現実

衛星の安全性を示すため、飛鳥(木竜麻生さん)たちは徹夜で資料作り。
その中で見えるのは、数字やデータの積み重ねじゃなくて、
「何のために働いてるのか」という問い。
仕事に追われる姿がリアルすぎて、胸が少し痛くなった。
特に晴子(伊藤万理華さん)の真剣な横顔に、
“責任”と“母親としての迷い”が同時に映っていたのが印象的だった。

晴子の揺れる想いと、母としての孤独

息子・岳の体調が悪化する中で、
晴子は自分が「衛星の未来」に夢中になるあまり、
“目の前の命”を見落としていたんじゃないかと自問する。
その瞬間の表情が本当にリアルで、言葉よりも沈黙が語っていた。
母親であることと、研究者であること。
どちらも“正しい”のに、同時に抱えることの難しさ。
彼女の苦悩は、静かな宇宙の背景に浮かぶ孤独みたいだった。

周の選択、未来と現実のあいだで

周(片山友希さん)は、彼氏から“将来の話”を持ちかけられながらも、
まだ何も決められない。
自分のキャリア、恋愛、夢――どれも大事なのに、
“選ばなきゃいけない”というプレッシャーが重くのしかかる。
周の小さなため息が、
まるで地上の重力みたいに現実へ引き戻してくる気がした。

飛鳥が見つけた希望の欠片

飛鳥が新しい宇宙ベンチャー企業と仕事をする展開。
未知の分野に踏み出す緊張感と、
「何かが変わるかもしれない」という期待が重なっていた。
宇宙という“無重力の世界”を描きながら、
人間の“心の重さ”を丁寧に見せてくれるこの作品。
第26回は、誰もがそれぞれの“重さ”を抱えながら、
少しだけ軽くなる瞬間を見つけたような回だった。

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