「いつか、無重力の宙で」第20回の感想|宇宙を見つめる声が、心に音を刻む夜【ネタバレなし】

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ずっと追いかけてきた「デジトーカ」の夜が、ついにその輪郭を現した回だった。
飛鳥(木竜麻生)たちが、人工衛星を使って宇宙から“声”を届けようとする挑戦にかける情熱が、画面越しにも伝わってきて、胸が熱くなった。
高校時代の夢を抱いたあの日と今との距離、そのギャップを埋めようと奮闘する彼らの姿が、切なくてまぶしかった。

デジトーカ、かすかな声を待つ時間

「宇宙から地球を見たとき、なんて言葉を残したいか」っていうあの約束が、ちゃんとこの物語の中心にあるんだなって思った。
声を届ける技術、その実験の瞬間が緊張感に包まれていて、成功の予兆が空気を震わせてた。
だけど、その成功はまだ確定じゃなくて、不確かで、曖昧で。感情と論理とを行き来する時間がずっと続いてた。

ひかりの“話したいこと”と揺らぐ距離

ひかり(森田望智)さんが飛鳥に伝えようとする「あの言葉」――その響きと沈黙の狭間に、痛みも優しさもあって、胸がぎゅっとなる。
二人の間にある過去と、語られなかった思いが、夜の空気をしっとりと揺らしていた。
あの瞬間、言葉の重みが時を止めてしまったような感覚が残ってて、忘れられない。

一歩ずつ、変わる心と関係

飛鳥の内面の葛藤――仕事と夢と責任と情熱のせめぎ合い――その描写がとてもリアルだった。
彗(奥平大兼)くんを含めた仲間たちとの関わりの中で、彼自身も変わりゆく予感が見えて。「一人で見る宇宙より、みんなで見る宇宙の方がいい」っていう言葉が胸に沁みた。
成功も失敗もそのままに、互いの“声”を交わす時間が、この先にどう響くかが怖くて楽しみで仕方ない。

この第20回で、彼らの夢とそれぞれの心の距離が、静かに形を変えはじめた。
宇宙を目指すだけじゃなく、“声を届けたい”という願いが、もっと深く、もっと人間らしいものになっていく夜だった。

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