迷いの中に見えた決意の光
衛星カメラのトラブルという、まさかの展開。
飛鳥(木竜麻生さん)が周(片山友希さん)と晴子(伊藤万理華さん)に話しながら、もう一度“やり直す”と決めるまでの時間がとてもリアルだった。
無理かもしれない、それでもやる。
その言葉の裏には、技術よりも「信じたい」という気持ちがあった気がする。
カメラというひとつの機材の話なのに、そこに人の“希望”が詰まってるようで、胸が熱くなった。
対立ではなく、信念のぶつかり合い
和泉(鈴木杏さん)の反対も、ただの否定じゃなくて「守りたい」っていう優しさに聞こえた。
現実的な判断をする人がいるからこそ、夢を追う人が際立つんだなと思う。
飛鳥たちの決断にはリスクしかないのに、それでも止まらない。
誰かが無理だと思っても、“見たい景色”がある限り前に進む――その姿勢がすごく眩しかった。
このシーンで、チームという言葉の重みを改めて感じた。
宇宙を見上げる理由
彗が「宇宙から地球を見る」というミッションにもう一度挑もうとする瞬間。
その目に宿る覚悟が、静かな炎みたいで忘れられなかった。
あきらめを選ぶのは簡単。でも、再挑戦するには勇気がいる。
宇宙を見たいという願いが、単なる科学的な挑戦じゃなくて、“生きる”ことそのものを映している気がした。
無重力の宙を目指すというタイトルが、ここでまた一段と深く響いた。
第30回という節目に込められた想い
この回は、“挑戦の本質”を描いた回だと思う。
成功や失敗の話じゃなくて、「それでもやってみる」っていう人間の強さ。
誰かの反対も、自分の不安も全部抱えながら、それでも前に進む飛鳥たちに、勇気をもらった。
見終わったあと、宇宙って遠い場所なのに、なんだか心のすぐそばにあるように感じた。
この物語、技術ドラマなのに、ちゃんと“人の物語”なんだよね。


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