今回も、深く静かに心を掴まれる1話だった。
木竜麻生さん演じる飛鳥が、息子・岳との距離をどう縮めるかを考えている晴子(伊藤万理華さん)に「衛星開発に連れてきてはどうか」という提案をする場面に、涙が溢れそうだった。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
たったひとつの言葉が、親子の関係を少しずつ動かしていくその優しさ。《夢》と《現実》を行き来するこのドラマだからこそ、こうした日常のひとコマが胸に沁みる。
プログラミング興味と“手放せない情熱”
岳がプログラミングに興味を持ち、彗(奥平大兼さん)に質問を始める姿に、未来への可能性を感じた。:contentReference[oaicite:4]{index=4}
一方で、彗自身が衛星開発に没頭しすぎて大学の課題を疎かにしているという現実も描かれていて。
夢を追うほどに見失うものがある、そのギリギリ感が切なかった。
“思いに応えたい”という静かな覚悟
ひかり(森田望智さん)の想いに応えようと頑張る彗。その真剣さが伝わるからこそ、鈴木杏さん演じる和泉の「心配」の表情も印象深かった。:contentReference[oaicite:7]{index=7}
夢を追う者のそばには、いつも“誰かの心配”がついてくる。それでも走るしかない。それが伝わる回だった。
“家出”という逃避の中に見えるもの
彼氏と喧嘩して家出中の周(片山友希さん)。このエピソードが、衛星開発という華やかなテーマの影で、“人の揺れ”を語っていた。
家出という選択が一瞬の逃げではなく、この物語で起きている“変化の始まり”に見えた。
第27回を観終わったあと、「夢に向かっていいのか」「親子でその夢を共有できるのか」という問いがずっと残った。
それは大きな宇宙の物語だけじゃなく、私たちの日常にも通じるものだから。
正直、今夜のこの回だけでもう深呼吸したくなるくらい濃かったな。
でも、ネタバレはここまで。


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