「いつか、無重力の宙で」第21回の感想|静けさの中で育つ“絆”と“決意”【ネタバレなし】

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ひかり(森田望智さん)の休養の知らせが告げられた瞬間、空気がすっと止まったようだった。
それまでの明るさや熱が、少しずつ遠のいていく感じ。
でもその静けさの中で、飛鳥(木竜麻生さん)・周(片山友希さん)・晴子(伊藤万理華さん)の3人が見せた“覚悟”が、まぶしいくらいにまっすぐだった。

不在が照らす存在の大きさ

ひかりのいない開発室には、ほんの少しの空白が生まれていて。
その分、誰もが彼女の残した想いを感じながら作業しているのが伝わる。
ひかりの言葉、仕草、笑い方――全部が、まだこの場所に残っている。
「いなくなった人が、それでもチームを支えてる」というあの感覚、胸に染みた。

“前に進む”という優しさ

飛鳥が見せる前向きさは、強がりでもあり、優しさでもある。
彼女が「ひかりが戻るまで頑張ろう」と言うとき、涙を押しこめるような笑顔だった。
人って、誰かのために動くとき、こんなにもまっすぐになるんだなって思った。
彗(奥平大兼さん)たち学生がその姿を見て懸命に手を貸す場面も、ほんの少しの言葉で大きな希望を感じさせる。

再会の瞬間と、心の温度

久々に4人が顔を合わせたあの場面。
声のトーンも、空気の色も、やさしく包まれていた。
“おかえり”の代わりに笑顔を交わすあの時間が、何よりも温かかった。
誰もが未来を信じたいと思っている、そのまっすぐさが眩しかった。

第21回は、派手な展開よりも“人と人のあいだにある静かな想い”を丁寧に描いた回。
離れてもつながっているという確信が、そっと胸に残る。
この世界の重力よりも強い“絆の力”を感じた。

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