「いつか、無重力の宙で」第24回の感想|形になり始めた夢の光と疑問の影

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人工衛星開発を再始動し、皆で「エンジニアリングモデル」の段階へ進もうとする飛鳥(木竜麻生さん)たちの決意が胸を揺さぶった。
彗(奥平大兼さん)が、飛鳥の言葉を受けて自分の覚悟を新たにするあの場面は、静かだが強い “転換点” を感じさせた。
そして飛鳥が人工衛星の名前を提案する瞬間、すべてが形になる予感と同時に、名を与える重みのようなものを感じさせられた。

再始動の熱と慎重さ

開発を止めていた期間のぶんだけ、手探りな工程が多くて。
だが、みんなの顔つきが少しずつ変わっていく様子に、努力という光が見える。
飛鳥自身も一度立ち止まっていた時間の重みを抱えながら、もう一度走り出そうとする覚悟が切なかった。

彗の決意とその裏側

飛鳥の言葉を聞いて、自分の立ち位置を固めようとする彗。
彼が“できること”を模索する姿に、心を打たれた。
だけど、彼にもきっと迷いや壁があって、その小さな表情の揺らぎを見逃せなかった。

名前をくれるということの意味

飛鳥が人工衛星の名前を決めようと提案した瞬間が、すごく象徴的だった。
名前を持つものは、ただの部品ではなくなる。
その名によって期待と責任が背中に重くのしかかるだろうという予感が、ひそやかに胸を締めつけた。

この第24回は、夢の“かたち”がゆらりと見え始めた回。
でもその背後には、名づけること・進むこと・選ぶことの重みが影としてついて回っていて、心がざわつく時間だった。

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