今回もう、冒頭から胸の奥で何かがざわついてた。
“ニコちゃん”こと中島笑美(松井玲奈さん)のあの結末が、ただの事故という言葉では片付かない重みを持っていたから。
そして“あの歌”の歌詞が、ただの遊びじゃなかったことが露になったとき、思わず息をのんだ。
だってそれって、過去の遊びが今の殺意に変わってるってことだから。
スリルってこういう感覚なんだな、って改めて思った。
“親友”の帰国が放つ疑惑の余白
高木将(間宮祥太朗さん)にとって、小山隆弘(森本慎太郎さん)は“昔からの親友”だった。
だけどその親友の突然の帰国――しかも事件の真っただ中――それが偶然とは言えないほど不自然で。
園子(新木優子さん)が向ける疑いの眼差しは、自分自身をも揺さぶる。
「信じたい」だけでは留まらない、あの場面が強烈だった。
替え歌と“6人”の関係図が切り拓く闇
22年前、小学生の遊びだった替え歌。
それが事件の順序になっていると分かったとき、一気に世界がひっくり返る。
そして“6人”のあいだにあった空白――特に高木と小山の22年――が、その“裂け目”として浮かび上がってくる。
ふと見せた小山の表情、淡い笑みでもなく、でも確かな何かを抱えてる感じ。
あれ、絶対にただの帰国じゃない。でも高木は「そんなはずがない」と言い切る。
その言葉の裏にあるものが胸に刺さった。
淡々としているのに、張り詰めてる空気
事件の捜査でもアプリ会社の会見でも、会話がひとつずれるとすべてが染まる。
普通の日常のはずだった帰国、普通の発表会見――そこに“裂け目”が入り込むと、世界が違って見える。
高木がペンキを塗る手つき、休憩中に見つめるニュース、妙に張りつめて口数が少ない……。
そういう“何でもない日常”が怖かった。
今回のお話で心に残ってるのは、小山が“あいつがそんなことするわけない”って言われた直後に背を向けた場面。
あれはもう、取り返しのつかない境界線を越えてしまったような…。
これから、誰を信じて誰を疑うのか。高木にとって“親友”とは何なのか。
改めて考えさせられる3話だった。


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