「ひと夏の共犯者」第6話の感想|静かな崖っぷちで揺れた夜に【ネタバレなし】

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もう一人の“自分”が顔を出した瞬間

澪(恒松祐里さん)の中に眠る、眞希というもう一つの人格が姿を現したあの場面。
彼女が“やり残したこと”を代わりに実行しようと動き出すとき、世界がひとりでに回りだしたような錯覚を覚えた。
巧巳(橋本将生さん)が東京へ一人向かおうと決めたその決意と、それを止めようとする水川(丈太郎さん)の反対。
その対立構図が、「守る/変える」というテーマをとても切実に響かせていた。

施設という“過去”の匂いが滲む場所

刑事・塔堂(萩原聖人さん)と三宅(柾木玲弥さん)が、澪が通っていた児童養護施設を訪ねたときの冷たい空気。
そこで明かされた、愛衣那(永瀬莉子さん)という人物の存在。彼女もまた、その施設に関わっていて、今は音信不通――という事実。
“過去”と“現在”の距離が、じわりと縮まっていく瞬間に、背筋が凍った。
そして、巧巳がいない間に澪の元に現れた“ある人物”の足音が、夜の静けさとともに胸に残った。

揺れ動く“共犯”の意味

“共犯者”という言葉の重さが、単なる共謀ではなく「囚われ合う者たち」の言葉になってきていると感じた。
澪が抱える過去、眞希という存在、そして巧巳と水川の見守る気持ち。
誰かを救いたいという優しさと、誰かに救われたいという渇望が複雑に絡まって、簡単には解けない結び目になっていた。
特に「このまま見過ごせるわけない」という澪の内側の声が、あのラストシーンで震えていた。

夜の余韻とともに考えたこと

第6話を見終わったあと、しばらく画面が暗転したまま頭の中で回っていた。
“正体を知ること”と“正体を護ること”の間で、私たちはどれほど無防備なんだろう。
そして、誰かの中にあるもう一つの顔を知ったとき、守る側も守られる側も、もう同じ場所にはいられないんだなって。
このドラマ、次の回を見なくても、この夜の余韻だけでも充分に心がざわついている。
でも、やっぱり続きを待ちたくなっちゃうんだよね。

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