祈りのような救いと、決断の重さ
メグミ(横田龍儀さん)が由良(山中七さん)を見つめながら、“gift”を使うことを迷うあの場面。
ただの超能力とか奇跡とか、そういう言葉では言い表せない“ためらい”が映っていた気がする。
秋葉(和田琢磨さん)や夏目(染谷俊之さん)、佐久間(谷口賢志さん)が必死に由良を支える姿にも、これまで積み重ねてきた想いのすべてが滲んでいて、見ているだけで胸が熱くなった。
「救う」と「壊す」が紙一重のところにあることを、静かに突きつけられるような回だった。
それぞれの“正義”がぶつかる瞬間
夏目卓(藤田玲さん)が警官を連れて突入するシーン。
誰が味方で、誰が敵なのかが曖昧になっていく中で、“信念”という言葉が急に生々しく響いた。
柚原(廣野凌大さん)と未尋(小西成弥さん)の対峙も、ただの暴力ではなく、感情の極限がぶつかるような緊張感があった。
正しさを求めすぎた人たちが、いつの間にか“正義の檻”に囚われてしまっている――そんな皮肉さが、この最終話の奥に流れていたように思う。
“gift”とは何か、という問いの答え
ずっと曖昧だった“gift”という言葉が、この最終回でようやく輪郭を持ちはじめた。
それは力じゃなくて、誰かを想う気持ちのこと。
誰かの痛みを背負う勇気や、誰かのために迷う優しさ。
メグミの手が震えたあの一瞬に、この物語のすべてが凝縮されていた気がする。
派手さよりも静けさで締めくくられる最終話に、心のどこかが優しく包まれた。
舞台へと繋がる“もう一つの幕”
最後の場面、あの“舞台”への繋がり方があまりにも自然で、美しかった。
終わりではなく、物語が新たな形で生まれ変わるような感覚。
誰かが消えても、誰かが歩き出す。
その連鎖こそが“gift”の本質なんだと感じた。
見終えたあと、静かな余韻がしばらく続いて、涙も出ないまま心だけが震えていた。


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