今回も、逃げるほどに視界が狭くなっていくような緊張感に飲み込まれた。
令嬢・八神結以(桜田ひよりさん)と誘拐犯・林田大介(佐野勇斗さん)の“ハチ&リンダ”コンビ。
4話では、星ひかるくんを連れての三人逃亡劇が本格化して、「家族ごっこ」という仮面の下で揺れる二人の関係と選択が、胸をざわつかせた。
「売る」か「守る」か――信頼の壊れゆく瞬間
元家政婦・城之内晶(原沙知絵さん)が見せた裏切りの顔に、結以の優しさと大介の覚悟が交錯して。
晶が息子・星くんを放っておけなかった結以を利用しようとした時、「あ、ここまで来たらもう戻れないんだ」と感じた。
信じていた人が裏切る、その痛みがリアルだった。
懸賞金サイトの波紋とSNSの恐怖
父・八神慶志(北村一輝さん)が立ち上げた「八神結以を探しています」というウェブサイト。
インフルエンサーが懸賞金目当てで巻き起こす“追跡ゲーム化”が恐ろしい。
逃げる側だけじゃなく、追う側の底なしの欲望も同時に描かれていて、静かに背筋が凍る。
“ヤバいヤツ”との接触で見えた出口と墓穴
大介が知っていた“裏社会のヤバいやつ”に助けを求める展開。
この選択が「逃げ切るための手段」になるのか、「逃がされるための罠」になるのか、その境界線が揺れている。
逃走のスケールが広がるほど、その果てに待つものが何か怖くて、4話の終わりには息が止まりそうだった。
この回で、既に「人質×誘拐犯」というラベルがひっくり返りつつある。
誰が味方で、誰が敵か。誰を信じて、何のために逃げているのか。
結以と大介が歩む道が、どこで分岐するかを見守るしかない。
見終わったあと、“逃亡”という言葉の意味がこれほど深く感じられたことってなかったな。


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