「できても、できなくても」第2話の感想|隣室の顔、揺れる日常の境界線

本ページはプロモーションが含まれています

親友・エリカ(水崎綾女さん)のつてで、翠(宇垣美里さん)が新しい職場で再出発を切る流れに、心臓が少し高鳴った。
なのに、自分の隣室に真央(山中柔太朗くん)がいるっていう事実に、ぞわっとした緊張感が一気に跳ねた。

真央の無表情に滲む謎

淡々と業務内容を教える真央が、あまりにも自然なのが逆に不気味。
あの日、ホテルでの出来事を引きずっているはずなのに、それを言わせない静けさ。
その表情の裏にあるものを、翠も、見ているこちらも探りたくなる。

新生活の光と影

6つ年下というギャップなのに、包容力を感じさせる真央の支え。
翠はそれに少しずつ馴染もうとするけど、無理のない距離感の築き方が難しい。
職場で顔を合わせるたびに、言葉にならない緊張が胸を押す。

聡の登場、揺れ始める過去

出社直前に聡(渋谷謙人さん)が現れるその瞬間が、一気に物語を揺らした。
過去の縁が、いまこの場にどう絡んでくるのか。
翠の胸の内が、ひそやかに暴かれていくようで、痛みを伴う予線が視界を覆う。

第2話は、少しずつ見えてくる人の内面と、見せない心の向こう側を行き来するような時間だった。
その静かな危うさが、ずっと後から心に残る夜だった。

コメント