「家を買おう」に込めた玄一(及川光博さん)の優しさと迷い
玄一が索(手越祐也さん)に「家を買って『かすがい』にしよう」と提案するあの場面、愛らしくも切ない。
自分の恋をちゃんと意味あるものにしたいという思いが透けて見えて、彼の胸の奥に揺れる不安が、じんわり伝わってきた。
でも案の定、索にドン引きされてしまって…その瞬間の玄一の顔が、もう「うう…」って感じで胸に刺さった。
3000万円のスーツケースと“親のフリ”という契約
隣人のほたる(白鳥玉季さん)が不意に持ちかけた「あなたを買います」という宣言には、言葉を失った。
中学3年生が3000万円を持ち、「このお金あげるから、あなたは家を買って、私の親のフリしてください」という依頼。
あのスーツケースの重み、その裏の事情。ほたるが抱えているものの大きさに、ハッとさせられた。
契約書を前にした玄一の決意もまた、ただの優しさじゃない“覚悟”だった。
索と車中泊と、居場所を失った大人の姿
恋人との同棲を解消し、車中泊を余儀なくされている索。
アパートの駐車場で寝起きして、日々の“部屋を持たない日常”を淡々と生きる姿。
玄一のおせっかいがウザく感じる場面にも、僕たちには見えていない彼の揺れがある。
「先生」という役割の裏側に、誰にも言えない不安が隠れている。
嘘が繋ぐ“家族”の風景と静かな問いかけ
ほたるが「学校の友達には哀れみを向けられるけど、トーヨコの友達には自然なんです」と言った言葉に、胸が締めつけられた。
「親のフリをしてくれればいい」というその依頼に、家族って何だろう、という問いが静かに立ち上がる。
本物じゃないからこそ生まれる真実の瞬間。
第2話を見終わったあと、僕(私)は「この“偽り”にこそ本当の意味があるのかもしれない」と、夜の中でひとり考え込んでしまった。
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