「晩酌の流儀4 〜秋冬編〜」第4話の感想|揺れ動く決断と、至福の一杯がくれる静かな覚悟【ネタバレなし】

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美幸(栗山千明さん)が、人生の転機と“晩酌”を同時に感じているその瞬間に、私は思わず心を掴まれた。
比木貫(東根作寿英さん)から「うちの晩酌研究員にならないか」と声を掛けられる美幸。長年勤めたホップハウジングを離れるかどうか悩む姿に、私も胸の奥で小さな声がざわついた。
転職というキーワードに、仕事への思い入れと、自分だけの晩酌タイムを追求してきた“美幸”のこだわりが交差する。
そして葵(辻凪子さん)の「あなたの幸せのためなら」という後押しに、友情や信頼がしっかりと刻まれていたのが温かくて、だけど切なかった。

“居場所”と“選択”のはざま

ホップハウジングという安心できる場所。そこに残るという選択肢。
けれど、比木貫からの好条件スカウトは「新たな役割」を突きつける。
美幸が持っていた“慣れ”と“誇り”と、新しい“可能性”。その間で揺れている彼女の表情に、言葉以上の物語が宿っていた。
「離れるべき? いや、このままでいいの?」という問いを、視聴者として私も一緒に抱えてしまった。

晩酌の時間が教えてくれること

このドラマの魅力って、派手な事件や大きな展開じゃなくて、「一日の終わりの一杯が、誰かを癒したり突き動かしたりする」という丁寧な描写だと思う。
今回も、美幸が“最高の一杯”を求める姿と、“自分の幸せ”を考える姿がリンクしていて、ああ、晩酌ってただの習慣じゃないんだな…って染みた。
仕事の変化がある夜、グラスを傾けるその前に、選ばないといけないものがある。そこにこそ、このドラマの深みがあるなと感じた。

決断のその先にある“日常の祝祭”

転職を促される美幸。彼女の背中を押す葵。どちらかを選ぶというより、どちらも抱えて進むような感覚。
そして、晩酌の時間が「頑張った今日」を祝う小さな祝祭になる瞬間が、今回は特に印象的だった。
「明日もちゃんと晩酌できるように今日を生きよう」って。そんな風に思わせてくれるから、この回が終わったあと、自然と冷蔵庫に目がいっちゃった(笑)。

もうすでに、美幸の“決断”がどこまで響くのか、想像の波がじわじわ広がってる。
このドラマを知ってるからこそ、「あ、あの静かな瞬間に伏線が埋まってたんだ」とあとから気づく感じがまたよくて。
今回のお話を観た後、私も「明日の一杯」のために、ちょっと丁寧に暮らしてみたくなった。

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