第2話を観て、胸の奥がじんわり熱くなった。
“晩酌を支える日常”って、こんなにも重くて、でも躍動感に満ちてるんだなと思い知らされた夜だった。
汗と闘う身体、それが文脈になる
伊澤美幸(栗山千明さん)が岩盤浴で汗を流すシーン。
ただの負荷トレーニングに見えない、彼女の「晩酌へのコンディション作り」そのものだった。
体力が足りないと感じて、草野球でノックを受けたり、人力車を引いたりする姿勢も、全部が“晩酌”という目的に収斂していく感じが切ないくらい格好いい。
トークと声を研ぎ澄ます試み
落語の世界に踏み込む美幸、「晩酌亭美幸」として師匠に弟子入りする展開に、心臓が跳ねた。
高座に上がるあの瞬間、ただの“趣味チャレンジ”じゃなくて、自分の伝える力も“晩酌”を支えるパーツになるんだと響いた。
夢みたいな展開の裏にある揺らぎ
次から次へと展開が襲ってくるのに、どこかふっと陰が入る。
人力車での筋肉痛だとか、声が震える瞬間だとか、ちょっとしたブレがすごくリアルで。
その隙間に観客の鼓動を飲み込むような深みを感じてしまった。
ただの“お酒ドラマ”だと思ってたら、そこは戦場でもある。
あの汗も、あの声も、すべて「晩酌の味を守るため」なんだって思うと、晩酌のグラスがもう別の存在に見えてくる。
第2話、忘れられない夜になった。
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