「ばけばけ」第13回の感想|隠された絆と夜の重さを感じて

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看病という裏返しの愛情

傳(堤真一さん)が病に倒れて、トキ(髙石あかりさん)が自ら看病に立つ展開。
普段は世話を焼かれる立場だったトキが、自分の時間を削ってまで向き合おうとするその姿に胸が締めつけられた。
朝も夜も、工場の顔と看病人の顔。
二重生活を背負うトキの体と心の揺れが、夜の静寂を切り裂くように伝わってきた。

遅く帰る彼女と、揺れる人々の視線

トキの帰宅時間が遅くなると、司之介(岡部たかしさん)やフミ(池脇千鶴さん)、銀二郎(寛一郎さん)が不安を募らせる。
ただの“心配”以上のものを含んでいるような、そのまなざし。
“遅い理由”を問いただしたくても聞けず、戸惑う空気が胸に刺さる。
それぞれの日常が、トキの夜遅さを通じて少しずつ変わっていく予感。

秘密の輪郭を掴む銀二郎

銀二郎は、思いがけないきっかけで松野家の“秘密”に近づくことになる。
秘密と知ってはいけないこと、知ってしまったことで生まれる距離。
その瞬間、彼の表情の揺らぎがドラマを一段と深くする。
秘密を知るという行為が、登場人物の関わりを新たにする予兆に感じられた。

夜の闇に滲む関係性の変動

看病、秘密、疑念、愛情。
それらが夜をキャンバスにして混じり合う13回。
深まる闇の中で、誰が本当の顔を見せるのか、誰が守るものを抱えるのか。
静かで重い空気が胸に残る回だった。

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