「ばけばけ」第26回の感想|“初登校”と“影”が揺らす日常の静けさ【ネタバレなし】

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新しい黒板に立つ男の決意

ヘブン(トミー・バストウさん)が、錦織(吉沢亮さん)とともに初めて中学校の教壇に立った瞬間、画面越しでも“この人、動き始めた”という空気が伝わってきた。
「私は日本語が大好きだ。だが授業では一切使わない。使うのは英語のみだ」という宣言が、生徒たちの前で静かに響いた。
その瞬間、「あ、この物語はただの旅館ドラマじゃない」と思った。世界が一歩、変わった感じがした。

旅館に戻る怒りと乱れの影

授業を終え、花田旅館に戻ったヘブンが、ウメ(野内まるさん)が医者にかかっていないのを知って烈火のごとく怒る。
“家族”や“義務”という言葉では収まらない緊張が、旅館という“安心の場”に波紋を広げていた。
「約束しただろ。目は大事なんだ。命取りなんだ」――そのセリフが、旅館を舞台にした関係の重さを浮かび上がらせて、私は胸の奥がざわついた。

借金・取り立て・覗き込む影

一方、松野家には借金取り・森山銭太郎(前原瑞樹さん)が乗り込んできて、取り立ての場面が生々しく描かれた。
「親父が死んで、もっと厳しくやっとけばよかったって言ってた」という言葉。
「じいさんも刀振り回してないで、働け!」と怒鳴られる勘右衛門(小日向文世さん)の姿。
そこに、“覗き込む怪しい影”もチラリと映る。何気ない日常の隙間に潜む、見たくない何か。
この三つが同じ画面に並んだ時、「穏やかな朝のドラマ」っていう枠を大きく飛び越えた気がした。

ひとつひとつの選択が、物語を作る

トキ(髙石あかりさん)やサワ(円井わんさん)が動き始めて、新しい歩みが描かれていた。
でも、その裏では“待っていられない時間”や“逃げられない現実”が確実に刻まれていた。
ヘブンの“教える”という行為も、松野家の“守る”という行為も、借金取りの“奪う”という行為も。
この回を見ていて思ったのは、「人生の岐路は、派手な瞬間じゃなくて静かな朝にやってくる」ということ。
見終わった瞬間から、私は自分の選択の傾き具合を思わず確かめてしまった。

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