記憶の校舎で見つめるもの
この第5話では、ずっと背後にあったあの校舎に足を踏み入れた瞬間から、胸の奥がじんわりざわついた。
高木将(間宮祥太朗さん)、小山隆弘(森本慎太郎さん)、羽立太輔(森優作さん)の3人が、かつての担任だった大谷典代(赤間麻里子さん)校長を訪ねる流れに、「あ、この罠、深い」と思ってしまった。
懐かしさと同時に、“あの倉庫”“あの昇降口”“あの階段”の記憶が、猿橋園子(新木優子さん)の中で暴れ出す場面に、私は胸がぎゅっと締め付けられた。
夢が見せる裏側の本当
“みんなの夢”というタイトル通り、22年前の“将来の夢の絵”がまた影を落とす回だった。
羽立くんの描いた“刀を構えた侍”の絵が、いま彼の抱える孤独とリンクしているのを見て、悲しくて切なかった。
「僕なんて、なんの価値もないんだから」というあの言葉が、夢の裏に落ちていた“忘れられた日々”を映していたと思う。
園子ちゃんがその記憶に引きずられている姿を見ると、「守らなきゃ」という気持ちがこみあげつつも、同時に“誰が背後にいるの?”という疑問が募った。
疑惑という名の招待状
大谷校長の「目立ったトラブルはありませんでしたよ」という言葉に、一瞬安心しかけたんだけど、その直後“校長室で見つけた手がかり”という演出にゾクリ。
“恨みを抱えたクラスメート”だけじゃなく、視線を送っていた教師側、守っていたはずの人々の中にも、何か隠れているんじゃないかと思えてきた。
刑事・宇都見(木村昴さん)の再捜査開始シーンも、不安なカウントダウンみたいで、「終わる前から次へ向かっている」っていう感触が残った。
夜になっても消えない余韻
この回を見終わったあと、ふと自分の夢を思い出してしまった。
誰かに見せた“未来の自分”、それを誰かに覚えていてほしいと思ったけど、もしかしたら誰にも覚えられていなかったらどうしよう、と。
それってたぶん、園子ちゃんの恐怖でもあるし、羽立くんの絶望でもある。
だからこそ、「この夢を守るために、何ができる?」という問いが頭から離れない。
静かなラストのあの音、あの視線、じっと見ていたいけど目をそらしたくなるような……そんな夜になった。


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