阿佐ヶ谷の夕暮れに漂うやさしさ
バイト帰りのヒロト(岡山天音さん)と、偶然出会ったなつみ(森七菜さん)。
阿佐ヶ谷駅前のあの夕方のシーン、光の色までやさしかった。
どこか満たされないなつみと、相変わらずマイペースなヒロト。
“友達ができない”“大学をサボる”という言葉の奥にある、孤独や焦りが少しずつ見えてくる。
でも、ヒロトの空気って不思議で、焦りとか寂しさとかを丸ごと包み込んでくれる感じがある。
あの街の音とヒロトの声が混ざる瞬間、なつみの心が少しだけほどけた気がした。
“悩みはないの?”という問い
なつみがヒロトに何気なく聞いた「悩みはないの?」。
それに対するヒロトの答えが、思いがけなく深かった。
笑いながら話すけど、そこにちゃんと“生き方”がある。
悩みがないように見えても、何かを抱えてる人っている。
でもヒロトの場合、それを“抱えたままでもいい”って思ってるような気がして。
そのやわらかさが、なつみにとっても救いだったんじゃないかな。
誰かの何気ない言葉が、思いがけず心の支えになる瞬間って、こういうことかもしれない。
再会がくれた小さな勇気
久しぶりに大学に行ったなつみが再会したのは、酔いつぶれた時に水をくれた横山あかり(光嶌なづなさん)。
あの“たった一杯の水”の記憶が、時間を超えてつながるのがとても素敵だった。
なつみにとっては、それが「誰かとつながってもいいのかもしれない」と思えるきっかけになった気がする。
特別なことなんて何もないけど、その“何もない”をちゃんと描いてくれるのが『ひらやすみ』らしい。
この再会が、彼女の小さな一歩になる予感がした。
変わらない街で、少しだけ変わる心
第4回は、大きな事件も展開もないのに、見終わると心が静かに温かくなる回だった。
なつみの迷いも、ヒロトの穏やかさも、阿佐ヶ谷の空気の中でゆるやかに混ざっていく。
“ひらやすみ”というタイトルが、そのままこの物語の心地よさを表してる。
焦らなくていい、無理に頑張らなくてもいい。
この回を見たあと、自分の呼吸まで少しゆっくりになった気がした。


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