「小さい頃は、神様がいて」第5話の感想|“帰りたくなる場所”が少しずつ揺れた夜に【ネタバレなし】

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みんなで祝った“お帰り&ようこそ”の温かさ

永島慎一(草刈正雄さん)とさとこ(阿川佐和子さん)が「たそがれステイツ」に帰ってきたあのシーン、胸がじんわり温かくなった。
凛(和智柚葉さん)と真(山本弓月さん)を迎える住人たちの優しさ、あの時間がいつもよりゆっくり流れていた気がする。
でも、その“穏やかな夜”のあと、順(小瀧望さん)の話が始まったとき、なぜか背筋がヒンヤリした。
「消防士になった理由」っていう順の言葉が、ただのエピソード以上の重さを帯びていたから。
あん(仲間由紀恵さん)の目が揺れた瞬間、気づけなかった何かに気づかされる感じがした。

笑顔の裏側にある沈黙

翌朝、慎一さんがラジオ体操に向かう場面。
さとこさんの「大丈夫?」って声かけに、慎一さんの表情は浮かべつつも、どこか遠くを見てるようで。
そのギャップがすごくリアルで、「元気でいてほしい」って思いながらも「本当に大丈夫?」って自分に問いかけたくなった。
一方、ゆず(近藤華さん)が映画を撮るために密着した奈央(小野花梨さん)と志保(石井杏奈さん)の姿。
あの「日常の中のちょっとした隙間」を映している感じが、すごく好きだった。
隠れていたものが、ふと顔を出しそうな予感があった。

消えた凛と開かれた扉

あんさんが同窓会の話を顔に出さずやり過ごしたあと。
そして次の朝、凛ちゃんが突然姿を消してしまった。
それが「ただのどこ行った?」じゃなくて、「誰かの目がそらされた瞬間」だったのが、すごく怖かった。
“帰ってきた”はずの場所で、“もう一度一緒にいる”はずの時間で、消えてしまう子がいるこの残酷さ。
このドラマの優しい輪郭が、ほんの少しだけひび割れた感じがして、心に穴があいたみたいだった。

帰りたくなる場所を失う前に

「たそがれステイツ」という名前が、昨日までは安心だったのに。
第5話では、それが少しだけ遠くなったような、でもそれでも帰りたくてたまらない場所になった。
優しさがあるからこそ、その中の“隙間”が見えてしまう。
そして私は、夜になってふと「もしも帰ってきたときに…」という言葉を反芻してしまった。
笑って迎えてくれる場所にも、知らぬうちに指がいくつも差し込まれているのかもって。
あの消えた凛ちゃんの影が、しばらく頭の片隅に残りそう。

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