ヒロトの不器用な優しさに胸がきゅっとなる
釣り堀で働くヒロト(岡山天音さん)の前に現れた立花よもぎ(吉岡里帆さん)。
仕事の電話をしながらも釣りを楽しもうとするよもぎの姿が、都会の慌ただしさとどこかのんびりした空気のあいだに立っているようで印象的だった。
そんな彼女に気を使うヒロトの“ある一言”が、結果的に彼女を怒らせてしまう流れが本当にリアルで…。
気づかないうちに誰かを傷つけることって、きっと誰にでもあるんだよなって思わされた。
ヒロトの優しさが少しズレて伝わる感じが、なんだか愛おしかった。
縁側の焼き肉がくれた小さな救い
落ち込むヒロトのもとに、ヒデキが“いい肉”を持ってやってくるくだり。
平屋の縁側で焼き肉を焼くという、ただそれだけのシーンなのに、空気が一気に柔らかくなるのがこのドラマの魅力だと思う。
夜風、炭の音、肉の香り——全部が「大丈夫だよ」と言ってくれてるようだった。
ヒロトのまわりには、ちゃんと見ていてくれる人がいるんだって、少しホッとした。
見てるこっちまで、肩の力が抜けていくような時間だった。
なつみの沈黙が語るもの
その一方で、不機嫌そうに部屋にこもるなつみ(森七菜さん)の存在が、妙に気になった。
焼き肉の楽しげな空気と、なつみの静けさの対比が物語に深みを出していた。
言葉にしない感情がちゃんと画面の中で生きていて、彼女が抱えている“何か”がこれからの鍵になるような気がした。
ヒロトの不器用さと、なつみの沈黙。どちらも“優しさの形”なんだと思う。
人は誰かと食べることで立ち直っていく
第3回は、大きな事件があるわけじゃないのに、心の動きが丁寧に描かれていてすごく沁みた。
人とぶつかって、落ち込んで、でも食卓を囲んで笑って——そんな小さな繰り返しの中で、少しずつ前を向いていく。
「ひらやすみ」というタイトル通り、心がひらいて、休まっていくような回だった。
最後の縁側の灯りが、なんだか優しい夢の続きを見せてくれた気がする。


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