「おいしい離婚届けます」第6話の感想|“真実の味”はこんなにも苦い【ネタバレなし】

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壊れた愛の中にまだ温もりが残っていた

「妻と不倫相手を別れさせてほしい」――依頼人・所(平原テツさん)の言葉から始まる第6話は、まるで静かな修羅場だった。
探偵の海(水沢林太郎さん)と弁護士の初(前田公輝さん)が動くたびに、愛と憎しみの境界線が曖昧になっていく。
涼子(中島亜梨沙さん)の不倫が“単なる裏切り”では片づけられないとわかった瞬間、胸の奥がズキッとした。
別れたい人と、別れたくない人。どちらも“正しい”のに、どちらも報われない。そんな切なさがこの回を包んでいた。

鎌倉で見つけた“真実の影”

海と初が辿りついたのは、涼子と榎本(萬浪大輔さん)の秘密が眠る“鎌倉”。
海の鋭さと初の冷静さが対照的で、二人のコンビが見せる緊張感が最高だった。
施設への潜入シーンで見つかった“手がかり”が、まるで氷のように冷たくて。
その瞬間、所の願いが“救い”から“呪い”に変わってしまったような気がした。
静かな画面の中で、真実だけが音を立てて崩れていく感覚が怖かった。

初の暴走、その奥にある正義

依頼人のためなら手段を選ばない初。
その情熱は時に危うく、でも彼が信じる“正義”の形は確かに存在していた。
弁護士会の会議に呼び出されるシーンでは、彼が積み上げてきた理想と現実の狭間が一気に露わになる。
“守ること”と“壊すこと”の違いって、どこにあるんだろう。
初が見せたわずかな迷いが、かえって人間らしくて好きだった。

愛の終わり方に“おいしさ”はあるのか

第6話を見終えたあと、タイトルの“おいしい”という言葉の意味をもう一度考えた。
誰かを想う気持ちって、時に苦くて、時に優しい。
所の純粋な願いも、涼子の隠した真実も、きっとどちらも“愛のかたち”だったんだと思う。
鎌倉の海の風景が、涙と一緒に静かに流れていくラストが忘れられない。
痛みの中に、少しだけ希望の味が残っていた気がした。

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