盛り上がる町と変化する空気
歌麿(染谷将太さん)の美人大首絵が世に出て、蔦重(横浜流星さん)が書物問屋を始めて、江戸の町がいきいきしてる感じがすごく伝わった。
「看板娘」を描いた錦絵が評判になって、“会いたい”と町の人が集まる、そのシーンだけで世界が動いてる感覚。
だけどその背景に、ほんの少しだけ「これって次への伏線?」って思わせる気配が漂ってて、胸がざわつった。
“子ができた”という告白の重み
てい(橋本愛さん)が蔦重に「子ができた」と告げる瞬間、とても静かだったけどその静けさが逆にとても大きかった。
蔦重のこれからの道、そしてていの覚悟、どちらも“変わる”しかない瞬間に立たされている。
その告白が、ただのおめでたいニュースじゃなくて、物語の景色を一変させそうなものに思えて、見ながら息を飲んだ。
幕閣の孤立と影の拡がり
定信(井上祐貴さん)が〈オロシャ問題〉や朝廷の尊号一件で孤立していく描写が、物語に新しい緊張をもたらしてた。
蔦重たちの明るい未来が描かれてる裏で、幕閣という組織の暗い部分がひそりと顔を出して、「あ、もうこの世界だけじゃないな」と思った。
町が賑わいを取り戻しても、外側では別の波が押し寄せていて、その対比が胸に残った。
期待という名の揺れ動く視線
看板娘の像が人々を惹きつけているのに、蔦重の店も、ていの告白も、定信の孤立も――すべてが「この先どうなるの?」じゃなくて「この先どう変わるの?」って感じ。
町も人も動き出して、舞台が変わりつつあることを痛感した。
見終わったあと、その変化の余韻が静かに胸に残って、夜になってもまだ頭が少し熱かった。
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