浴衣の帰り道、止まってしまった鼓動
浴衣デートの帰り道、世莉(川津明日香さん)と真尋(樋口幸平さん)が――思わずキスしそうになったあの空気。
その瞬間、“恋人未満”という枠が揺らいで、二人とも自分たちの心の奥にあるものに気づいてしまった。
夏祭りの余韻とともに、帰りの夜風がいつもより冷たく感じた。
『真ん中バースデー』という名の“区切り”
二人それぞれに決意を胸に、『真ん中バースデー』の日。
世莉はいつもよりお洒落して、その日が“特別”になると思っていた。
でも真尋は、“本気になること”を恐れて、自分から「恋フレを、終わりにしよう」と関係を断ってしまう。
あの言葉が、胸に深く刺さった。「今までの関係を守りたいのか、それとも変わりたいのか」どちらも選べない真尋の揺れが、痛々しくて。
出会っていた過去、運命を知った瞬間
互いに想いを募らせていく中、真尋がふと気づいてしまう――世莉と“過去に出会っていた”という事実。
運命的な繋がりに向き合った真尋は、世莉のもとへ駆けつける。
この“駆けつける”っていう行動が、ただ感情的なものじゃなくて“決意”に見えたことが、私にはとても印象的だった。
きっと、二人の関係が動き出す音が聞こえた瞬間だった。
恋人未満の甘さと、恋人以上の苦さ
「恋人未満がちょうどいい」って思っていた世莉と真尋。
だけど、第5話で見せてくれたのは、その“ちょうどいい”はもう足りないというか、むしろ苦しさの入り口だった。
恋人でないからこそ安心できた部分が、恋人になったら怖くなる部分にすり替わって。
夜道を歩いたあと、私は端っこで深呼吸をして、自分にも「ああ、これは変化の音だ」って気付いた。
このエピソードを見て、私は“恋フレ”という言葉が甘くも鋭くも響いて、胸に残った。
そして、恋人未満だったあの時間が、二人にとってもう戻れない時間になりそうな予感がして――。


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