「修学旅行で仲良くないグループに入りました」第2話の感想|距離近すぎる“誘い”と揺れる質問の夜【ネタバレなし】

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なんだかこの回、静かに空気が動いていて、胸の中に小さなざわめきが残った。
2人きりの部屋で起きたあの一瞬、日置(藤本洸大さん)の動転と、渡会(簡秀吉さん)の「考えとく。修学旅行が終わるまでに」という微笑みに、言葉以上の重みを感じた。

“押し倒し”から始まる複雑な距離

転んで渡会を押し倒してしまった日置。
「なんでもするから、許して欲しい」という言葉を発せられた渡会が、いたずらに微笑む。
その瞬間、日置の世界が少しずつ傾き出していた。
「何でもする」という言葉の裏にある“何か”を日置は見逃していて、だけど渡会には届いている。
この距離の近さが、ただの偶然ではなく兆候に思えてハラハラした。

“四天王”の暴露と嫉妬の影

夜の部屋での恋バナで、渡会、守崎(桜木雅哉さん)、仲里(福田歩汰さん)、堀田(清水海李さん)――“四天王”と呼ばれる男たち――に彼女がいないことが判明。
そして渡会が「嫉妬深い」「重い」と暴露されるあの場面、ちょっとぞっとした。
「日置に変なこと吹き込むな」という言葉と、渡会のちょっと拗ねたような態度。
彼らが“普通じゃない”感情を抱えてることが、静かに提示されてて、群像としての“怖さ”が滲んでた。

陽菜の問いと、問い詰める視線

修学旅行二日目に現れた女子グループ。
その中で、渡会と仲良くなりたい陽菜(水戸由菜さん)が、「日置くんって渡会くんのなに?」と日置を問い詰める瞬間。
その問いに日置は答えきれなくて、渡会の意味がふっと霞んで見えた。
“なに?”という質問が、物語の核心にゆるやかに近づいていく予感がした。

全体として、この第2話は“誘い”と“問い”がクロスする回だったと思う。
無自覚だったはずの日置の立ち位置が、ゆっくりと“変化”の渦に巻き込まれていく。
そして、渡会が普通の先輩じゃないことを、日置自身が少しずつ気付き始める。
視線を引く演出も声のトーンも、どこか“静かな不安”を孕んでいて、「ただの修学旅行もの」ではないことを噛みしめた夜だった。

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